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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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野菜市場で売られているバナナ3兄弟。


左から、
熟す前の緑のバナナ、バナナの花(別名バナナハート)、
バナナの茎。
タミル語ではワーライプ(花)、ワーライプタンダ(茎)。


食材としては緑バナナが有名だと思うけど、花と茎はインドを始め
その近隣諸国、東南アジアなどバナナ生産国では比較的一般的な
ようです。


花はこんな感じでできる。
茎は写真には写ってないけど、茎のもう少し下の方の部分。
茎って言うより、「バナナの幹」か?


もちろんここチェンナイでも、ローカル市場や道ばたの
八百屋さんとかでよく売っています。


チェンナイ・ウチの近所の路上八百屋さん。


■そんなわけで、バナナ3兄弟でインド料理を作ってみました。

まずは下処理が面倒な花の方から・・・。

実はこの花、きっつい刺激臭が漂っています。
どこかで嗅いだことのある馴染み深い匂いに似ているんだけど、
どうしても思い出せないからなんども嗅いでしまいました。
たぶん「新品の運動靴のゴム底の匂い」か、「お祭りのヨーヨー(水風船)」の
匂いをキツくした感じ。なんかゴムっぽい。

気持ち悪くなりながらも、ちょっと失礼して花さんの花びらを
めくってみます。

ペロリ。



するとこんな感じで、中に黄色い房状のものがビッシリ入っています。
これが本当のバナナの花、なんとバナナの赤ちゃんなのです。
紫色の花びらに見えるものはガク(苞?)だったようです。
各ガク(苞?)の中に赤ちゃんバナナ花が入っていて、それが
成長するにつれ、ガク(苞?)がめくれ落ち、最終的に上にある
バナナの木の写真のようになります。




可食部はこの花の黄色い部分。外皮と違って、これは臭くありません。
写真一番右の半透明の部分(苞葉と言うらしい)とその隣の雄しべは
硬くて食べられないので、つまみ取ります。

でもって、これがメンドーなの!!!

作業のイメージとしては、タケノコの皮をむくように紫色の外皮を
はがすと花が14〜16個付いていてちまちまちまちま雄しべとかを
取り除いていくのです。
しかも皮1枚ごとについていて、だんだん小さくなっていくので
やりにくいのです。
まだ終らんのか・・・とうんざりするころには目の前にちょっとした
モヤシの山みたいなのができてました。

芯に近づくにつれ花が小さくなっていき、作業しにくいくらいになったら
雄しべも硬くないのでそのまま調理していいそうです。良かった〜。
一番最後は長さ1cmくらいの極小ベイビーでした。



これで1個分。
今回は花を2個買ってしまったものの、
1個で十分な量がとれると気づいた。
もったいないから2個やったけど、もうやらん。


そしたら今度はこれを、1cm程度に切っていきます。
ナイフで切るのが面倒だったので、調理ハサミでジョキジョキしました。
ここらへんインド料理は適当でいいので楽チンです。
この間、切ったものが黒くなるのを防ぐため、ヨーグルト少々を
入れた水に浸しておきます。


次にヨーグルト水のまま鍋に入れ、さらにひたひたになるように
水と、少々塩を入れ茹でます。
湯で時間の目安としては水がなくなるくらいまで。これが充分でないと
苦みが強く残ってしまいます(実は、今回茹で時間が短くて苦めになって
しまった)。

最後に残った茹で汁は外皮と同じ紫色に濁っていて、きっとアクとか
強いんだろうなぁと思っていたら、お手伝いのおばちゃんが「体に
いいんだ!」といってごくごく飲んでいました。
私は飲み忘れましたので味はわかりませんが、きっとすごく苦いと
思います。

茹で終わったら、ようやく調理可。
今回はクミンシード・ニンニク・玉ねぎ・トマト・塩などを使った
インドの一般的な炒め物にしました。


ふう、ようやく一品できました・・・。


では次は簡単に調理できる茎と緑バナナ。

茎は皮を剥いて、5mm〜1cmくらいの輪切りにします。
すると、子供の頃にあそんだ「妖怪けむり」のように白くて柔らかい
繊維がホワホワ〜っと出てくるので、目につくものは取り除きます。
あとは千切りにするなり、角切りにするなり、好きなように切るだけ。

緑バナナはより簡単で、外皮(バナナの皮の部分ではなくて”皮の皮”)を
少し厚めにむくだけでOK。あとは輪切りなり、角切りなり。

今回は茎と緑バナナは下茹でしたものを、花のように炒め物に
しました。スパイスを数種入れて味は変えましたが。


そんなわけで、完成です!!!


ちょっと変な組み合わせだけど、先日ペーストを作った
ドーサとともに。左上黄色いのは豆カレー、ダール。
大皿左上が茎&バナナ、右が花。
お皿にバナナの葉を準備しなかったことにちょっと後悔。



花はもともと少し苦みがあるものらしいけど、今回は湯で時間が
少なかったので食べれないわけではないですがビターな「オトナ味」に
仕上がりました。
苦みを差し引いて考えても、これといった味はなく、下処理の苦労を
考えるとちょっとモノ足りない感じです。
ネットで調べてみると東南アジアあたりではサラダにしているそうなので、
懲りずに挑戦してみようかと思います。
あの食感はサラダに合いそうな気がするから。

茎は以前にも食べたことがあるのですが、味は特にありません。
角切りで茹でてしまうと、大根みたいな食感です。無難な感じ。
私的には千切で茹でずにきんぴらや炒め物にしたほうが、サクサクの
食感が残っていいと思いました。

緑バナナはお芋のようにホクホクになります。以前にカレーに
したものを食べたことがありますが、違和感のない馴染みやすい
食材です。この食感を利用してココナッツミルクで甘く煮て
デザートにしてもよさそう。

そんなわけで、バナナ3兄弟レポートでした。
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おばちゃんおそるべし・・・
茎はよくキンピラで!って聞きますけど、花は無かったなぁ。食べてみたい。
ところでおばちゃんの活躍は突っ込みどころなんですよね?ごくごく飲むだなんてそんなかっこいいよおばちゃん・・・(笑)。
ハス 2007/06/10(Sun)23:39:12 [??]
茎のきんぴら
って、定番料理だったのですね。
確かに、きんぴらにすると美味しいです。
花も食感は悪くないのでアレンジ次第ではおいしくなると思うんだけど、何しろ下処理が・・・。

ウチのおばちゃん、かっこいいですよ。
珍しくヒンディー語しゃべれるから他州から来た家庭に人気らしく最近かけもちする家が増えちゃって、忙しいときは従業員(メイド仲間?)とともにやって、指示しながら分担して仕事していきます。臨時バイトとして雇ってるのかなぁ?

2007/06/11(Mon)16:26:03 [??]
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