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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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今、チェンナイを中心にタミルナードゥ州を賑わせている映画がある。
その名は『Shivaji the Boss』。

もうその賑わいっぷりと言ったら、日本なんかじゃ例になるものが
ないのだがあえて言うなら、盆暮れ正月クリスマスが一緒にやってきて、
さらに『プレイステーション』、『ファイナルファンタジー』、
『ときメモ』、スピルバーグ監督の『スターウォーズ』あたりの新作が
同時発売/公開されたと想像してほしい。ついでにそこへ『皇太子の結婚』
なんてのも加えてもいいかもしれない。
それはそれは天地をひっくり返したような大フィーバーなのである。
もはや祭りである。

チェンナイだけでも17スクリーンで1日何度も公開され1日6万人を
動員できるというのに、長蛇の列ができた10日分の前売りチケットは
即売り切れ。
今後3ヶ月間はチケットを手に入れるのが至難の業だというウワサも
出ている。

では、なぜそんなにフィーバーしているのか?
それは、この映画の主演俳優がタミル映画界きっての人気モノで
タミル男性のあこがれの的、ニックネームが“スーパースター”という
くらいの超スーパースターだから。
タミルナードゥ州で彼の存在は生き神様、ファンはさしずめその崇拝者と
言っても過言ではないのだ。

その気になる大スターとは、こんな人!!!

ジャーン!!




「えー、ハゲー?」

昔、日本でインド映画ブームが起きたことを覚えているでしょうか?
その火付け役となったのがタミル映画「ムトゥ、踊るマハラジャ」
だったのだが、その時のヒーローこそがこのスーパースター、
ラジニカーント様なのです!!


で、このハゲ頭は世を忍ぶ仮の姿(って、みんな知ってるんだけど)。
映画の中ではこんなヒーローになっちゃいます。









ハゲヅラ。

ちなみにこれらの写真は全て今回の映画『シヴァージ』のワンシーン。



実は私たちはなんとこの超話題の大作を公開日翌日にすんなりと見る
ことができたのだが、それはT堂氏の同僚のひとりに映画館支配人の
友人がいたからであって、そんなコネでもなければそれこそ徹夜で
長蛇の列に並びモミクチャにされた挙げ句に手に入らなかった、と
いうことになっていただろう。
ちなみに値段は通常価格の約4倍である250ルピー(750円)だった。


映画鑑賞前に聞いたところでは、映画中ファンである観客達は総立ち、
ラジニの活躍シーンではポップコーンが紙吹雪のように舞い、
インド映画にはかかせないミュージカルシーンではみんなが一緒に踊り
だす、と聞いていたので覚悟して、というかけっこう楽しみにしていた
んだけど、残念ながら私たちの回ではそういうことはなかった。
ただ、一番最初のタイトルが出たところから終わりのエンドロールまで、
歓声や雄叫び、口笛などは止まず、時には合いの手なども入り(そうだ
そうだ!とか、いいこと言った!やんややんや!みたいなの)、これぞ
まさしく「視聴者参加型」映画。ロックスターのライブに行ったような
気分で非常に楽しかった。

映画はインド映画では一般的な長さの3時間5分。
前半はコメディータッチなシーンが多く、言葉がわからずとも笑える
シーン満載だったが、後半はシリアスなストーリー展開になるので
長丁場に疲れてしまった。


ラジニカーントは、実生活では今年56歳なんだけど、映画の中では
普通に30代の役でアクションもバリバリこなし、若い相手役女優との
甘い恋愛シーンもある。
肉のたるみ具合とか体型とはどう見てもオッサンで設定にムリがある
ような気がするけれど、なんたって生き神様のスーパースターだから
何をやってもカッコいい!と思われているようだ。
現に観客の90%は若い男性だった。きっと彼らは教祖様の映画のため
嬉々としてあの長蛇の列に並んだんだろうなぁ。


彼が人気の理由のひとつには、彼の出身が関係しているのかもしれない。
通常はお金持ちのコネでそして肌の色は白い人しか俳優にならないという
インド映画界にあって、ラジニはバスのチケット売りをしている時に
スカウトされたという“ごく普通の庶民”出身。そして肌の色も薄くはない。
ファンにとっては隣のアニキが大スターになった、というような親近感が
あるのだと思う。


さて、このラジニカーントの映画、日本ではいくつかの作品がDVD化
されているようなので、ぜひ機会があったら見てみて下さい。
さぁ、あなたはこのテンションについていけるでしょうか!?
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