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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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旅は終わりに近づき、岐路につきます。
まずは1日目はカザからバスで12時間かけてマナリーという街まで。

道中、クンズムラという今までの旅で最高の標高4500mの山を登ることになります。

聞くところによると、そこからの景色はこれまた見事なのだとか。
今までさんざん山の絶景を堪能してきたので、ちょっとやそっとのことでは驚かなく
なってしまいましたが、高い山から見る景色はまた趣きが違うのかも知れません。
12時間もバスに乗るので、景色がいいことは何よりです。


が!
出発時刻の朝4時半(当然まだ暗い)に合わせてホテルを出てみると、
寒い!そして小雨が降っている!!
昨日までのずっと良い天気だったというのに、気温がグッと下がっています。

バスが出発してからも小雨は降り続いていて、陽が登ってみると霧が濃くて20m先
すらも見えませんでした。


そして標高が高くなりつつあるだけあって、確実にカザよりも寒なっています。
この3年間ですっかり忘れていた”真冬”の気候です。たぶん気温は3℃以下。
もちろんバス内には暖房設備などはなく、それを見越していただろう前の席の
軍人さんはラム酒を持ってきていて時々瓶ごとあおっていました。


ところで、人間って寒いと”もよおす”生理現象がありますよね?
幸いバスは食事休憩だの、チャイ休憩だの、と止まりすぎだよってくらい
しょっちゅう止まるのですが、問題はどこでするか?
トイレ設備のないところで止まるので、外でするしかありません・・・。
オシリが凍るかと思いました。
(ちなみに今回の旅全体を通して移動中のトイレは基本、外でした。
最初は私が外で用を足すのをキツく禁止していたT氏。
ものすごく我慢している私の前で彼がジョンジョロリンとした時には初めて殺意を
覚えました。その怒りを伝え、ようやくOKを出してくれることに・・・)

そんなこんなで天気が悪く、繰り返しやって来る尿意をこらえ、どこを走っているかも
わからないままバスは走り続けました。



時々、羊の団体さんに出くわします。
これからウールになるんでしょうね〜。
(ウールショールはヒマチャルの特産品です)


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カザから35kmほど離れた、山の上にあるダンカルという村に行きました。
目指すはゴンパです。

このゴンパまでの行き方は、タクシーを借りて村まで直接行くか、
バスもしくは乗り合いジープで山の麓まで行きそこから山を登るかの2択が
あります。
どうしても自分の足で山を登りたいというT氏の説得により、
私たちはバスで行く事にしました。

さらに山の登り方にも2択があります。
①正門から入り、つづら折りの車道に沿ってウネウネと8km歩く。
②山の裏側にあるショートカットの道を使う。

これは私の選択で迷わずショートカット。
麓からゴンパまでの高さは600m、道のりにして2kmです。
例えどんなに険しかろうと、短い距離の方が精神的に楽な気がして・・・。

ちょうど同じバスにショートカットを使って村に行くお兄さんがいたので
道案内をお願いしました。

気分はハイキングだったのですが、なんたってスタート地点で3200mを
越えています。
山登り機能のない私にはすぐに息が切れてしまうし、そもそも力が出ない
のです。自分でも情けなくなるくらいのスピードでしか歩けません。。
なので最初の1歩から否が応でも牛歩作戦。


幸いこの日の天気は曇り気味で、さほど暑くなかったことはありがたかったです。
そして景色がステキなので、景色を堪能するという名目のもと、しょっちゅう
岩に座って休憩することができました。
そんなことをしている間にも、道案内のお兄さんはグングンと登り続けて
アッという間に豆粒に、そして見えなくなってしまいました。
さすが地元の人は早いですね〜。
ちなみに簡単な1本道だったので迷う事はありませんでした。



山を半分くらい登った所から撮ったゴンパ。
どこにあるかって?
切り立った崖の上に建ってるんですよ・・・。
タボから車で2時間、カザと言う街に移動。
小さい街ながらこのあたりの中心となっているので、旅行者向けのホテルや
インターネットカフェ、お土産屋さんが多いところ。
そして、ここから日帰りで行ける絶景スポットがいくつかあります。

まずはキゴンパとキバル村へ。



バスが1日1本しかないので、タクシーをチャーターしました。




1時間もしないうちにキゴンパが見えてきました。
山の中腹に作られたチベット寺院と宿坊です。
これまた、何もわざわざこんなところに建てんでも、というロケーション。


そしてゴンパからさらに上に登ってグングン行くと、


美しい山の村にたどり着きます。
岩と砂でできたような山々に囲まれた、白い壁の家と金色や緑に輝く畑。
「『奥』が選んだインドの絶景10選」に入りました。



キバル村、標高4205m。
この村からの山々や畑の眺めはビックリするほどフォトジェニック。
どこを撮っても絵ハガキになりそうなくらい。
村の様子も、なんて言ったらいいか・・・、おとぎ話に迷いこんだみたい?
うーん、うまく表現できませんが、とにかく”インド”ではないです。
中央アジア的な雰囲気。







美しい村なので散歩をしたかったのですが、村人の警戒心が強かったです・・・。
遠巻きに村を眺めているだけで十分満足でしたけど。

この頃にはだいぶ高度に慣れてきていたはずなんですが、さすがに4200mを
越えると普通に歩くのでも、けっこうしんどかったです。
基本、坂道しかないのでゆっくりゆっくり歩きました。


次回は、またもや富士山以上の高さでトレッキングをした様子を。
ヒマチャルの旅、地理的にも日程的にも後半のラホール・スピティ渓谷に
入りました。
標高が上がり、日中は暑いものの朝晩の気温はグッと下がり、そして乾燥で
お肌がカサカサになります。

まずはタボという小さな集落にあるタボゴンパへ。
1000年以上の歴史があるチベット寺院です。
今回の旅で何度も思ったのですが、ここもまた「なんだってこんな僻地に!?」
というような所にあります。



住民はチベット仏教徒。見た目もだいぶチベット人ぽいです。
でも服装に関してはまったくチベットっぽくありません。
サルワーカミーズにショールを頬っかむりというのが普通でした。
トルコ石と赤サンゴを使った首飾りをしている人が多かったです。



これがゴンパの一部。
アメリカ・ニューメキシコ州にあるネイティブアメリカンの
居住地タオスプエブロを思い出させる質素な建物。
1000年も昔、この荒野を延々と歩くんだか馬に乗るんだかして
旅を続けた果てにこのゴンパを見たら、「おぉ、秘境だ!」と
思った事でしょう。
見た目が荘厳ではないだけに秘境感があります。


実はこのゴンパ、見た目は質素ですが中はスゴいんです。
当代随一の絵師をカシミールから呼び寄せて描かせたという仏教画が
壁に残っていて、それはそれは美しゅうございました。
写真は禁止なので撮っていません。


ゴンパ内に1泊して、翌日、街まで行く地元の人の車に乗せてもらって
次の目的地カザまで行きました。


6〜7月あたりが花盛りらしいですが、私が行った8月後半でもこれだけ
たくさんの花が咲いていましたよ。
花と山を見ながら数日間のトレッキング、いつかやりたいな〜。







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