ラジャスターン州−ジャイプール

砂漠とマハラジャと色と色と色に溢れた街、
ラジャスターン。


T堂氏の出張ミーティングに合わせて、かねてより念願であった
ラジャスターン州ジャイプールとその周辺へ行くことになった。

ジャイプールは首都デリー・タージマハールのあるアグラーと合わせて
ゴールデントライアングルと呼ばれ、世界各国からこれら三都を周遊する
ツアーが数多く催行されているインド屈指の観光地である。

さすがにチェンナイからだと電車では遠すぎるため、今回は飛行機を利用
したのだが、それでも州都のジャイプールまでムンバイ経由で４時間かかる
“西域“の地。
飛行機から降りると常夏・高湿度のチェンナイと違い、空気がパリッと乾燥し
ていることがわかる。
そしてジャケットを羽織らないと寒すぎる夜の冷え込みが「秋」っぽく
心地よく感じた。

デリーの左下にある州でパキスタンと隣接している。


実は今回はジャイプールでの時間がなくオートリクショーを利用して駆け足で
いくつか有名な観光名所に行ったのだが、ここはいい！と思う所は少なかった。
それよりも時間をとってブラブラと街歩きをするといろいろおもしろい発見が
できそうな街だな、と感じた。
街行く人、道を走る車や動物の引く荷車、売っている物、建築様式など、
タミルナードゥやオリッサとは全然ちがうからだ。
街歩きができず、実に歯がゆい！！

ということで簡単にハイライト。

ジャイプールはラジャスターン州の州都だけあってそれなりに大きな都市。
空港から市内に続く道のりは他の街とさして変わらない風景が続くが、
ぐるりと城壁に囲まれた旧市街地に行くと雰囲気は一変。
この街が別名ピンクシティと呼ばれている所以がすぐにわかる。



建物の外壁がピンク色に統一されている。



外部に姿を見せることができないマハラジャの宮廷にいた女性たちが
身を隠しながら、街の様子を覗いたという「ハワマハル（風の宮殿）」。
写真で見るのとさほど変わらないスケールに、もはや中に入ることすら
しなかった・・・。



１７２６年、時のマハラジャ建造によるシティパレス。
建物の一部は現マハラジャの住居、その他が博物館になっている。
私にとって一番の見所は歴代マハラジャやマハラ二（奥さん）の豪華衣装を
展示した部屋。細かい刺繍のほどこされたものが多く、目を見張る。



ジャイプールは乗り物の種類が豊富。
象は観光用だけど、生活用にはラクダ車もある。



市の中心部から11キロ離れた所にあるアメール城。
１６世紀、ここはアメール王国の州都でマハラジャが住んでいた。
日中は暑いここら一体の気候に対応するため、宮殿内に水を巡らせる
設備が整えられていたり、風の通りや陽の入り方を計算して涼しく
すごせるように設計されている。



城の装飾はイスラムの影響を受けているものの、マハラジャは
ヒンドゥー教徒だったのでガネーシャが描かれている（写真中央下）。



そして私がジャイプールでどこよりも行きたかった、Anokhi Museumへ！！



アノキは私の大好きなインドの服屋さん。
もともとラジャスタンの村で作られていた手押しブロック
プリンティングの布をを使ってステキな服を作っています。
ジャイプール市内にはアノキの本店があるし、アノキファンに
とってこの地は言わずもがな聖地なのです！！
でもSanganerやBalotraにも訪れなければ、巡礼の旅は終りません・・・。
また行くぞ！！


次回は、プシュカルからバスで４時間ほどのところにあるプシュカルという
街に続きます。