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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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チャッティスガルの右隣はオリッサ州。



色分けされた下から2番目、Jagdalpurという地域に行った。
バスタルとはカンケール/Kanker、ジャグダルプル/Jagdalpur、
ダンテワラ/dantewaraの3つの郡の総称で、原住民(部族)が
多く住むことで知られている。
さらに州境など一部の山奥ではナクサライトという極左武装勢力が
政府や警察などに対してゲリラ活動していることでも有名。
(ジャグダルプルは安全な地域に入る。)






今回はインド観光の中でもマイナーな州のひとつチャッティスガルに
行ったので、通常の旅行記の中に「旅の情報的」なものを入れて行く
予定です。
どれくらいマイナーかというと、最新版ロンリープラネット全1235
ページ中チャッティスガルの紹介はたったの3ページのみ(ちなみに
タミルナードゥ州は80ページ)。
地球の歩き方など日本のガイドブックには載ってすらないと思います。


今日はジャグダルプルまでの「タイムスリップ列車」について。




旅の始まりはバスタル地方への南の玄関口のひとつアンドラプラデシュ州
ビシャカパトナム(以下ヴァイザッグ)から。

昼過ぎに着いた私達はここでハイデラバードから来た旅の同行者である
カリヤンと合流し、バスターミナル前の私営バス会社へ。
チャッティスガルは2000年にマディヤプラデシュ州から独立して州と
なったのだが、いまだに州政府が運営するバスがない。
夕方に発車するヴァイザッグからジャグダルプルへ向かうバスに乗る予定で
いた。
が、1日2本朝と夕方に発車すると聞いていた私営バスは、なんと当日と
翌日の便がヴァイザッグにインドの首相が来るということでキャンセルに
なっていた。ナクサライトによる暴動を防ぐためなのか?
マンモハンめ〜!



バスが経済的で早くジャグダルプルに着く方法だというのに幸先が悪い。

仕方なくタクシーをチャーターしようかと考えたのだが、なんとビックリ
片道1万ルピー(約3万円)もかかってしまうことが判明。
そのうち3000ルピーは州を超える時にかかる税金なのだそうだ。

1万ルピーはいくらなんでも高いので最後の手段、電車で行くことになった。
1日1本しか出ていない各駅停車の電車だと10時間以上かかってしまうが
他に方法がない。しかも翌日朝の電車のため、当然ながら予約席は満席。
時に日本の通勤電車なみに込み合う予約なしの席で行くことになった。

ということで、予定外にもヴァイザッグで1泊。

翌日朝6時15分発の電車は予想よりも空いていたので、なんとか2人分の
スペースを確保できムリヤリ3人で座ることができた(インドではよくあること)。



通路に座る女学生たち。


実はこの電車、アンドラプラデシュ州のアラクバレー、オリッサ州のコラプト/
Koraput、ジャイプル/Jeypur、そしてチャッティスガル州のジャグダルプルと
インドのトライバル(原住民)ゴールデントライアングルを通る。
それぞれに、普通のインド人と違う文化や特徴を持った部族が住んでおり、
文化人類学的におもしろいエリアとなっている。





さて、電車は東ガーツ山脈が連なる山間を走ること5時間強、Borra洞窟と
アラクの駅で乗客の半分以上が降りた。観光客が多かったようだ。






アラクの原住民女性独特のサリーの着方。


しかし、この電車がおもしろくなったのはこれからだ。
アラクを過ぎ、オリッサに入ったあたりから乗って来る客の多くは原住民。
一気に遠い昔にタイムスリップしたかのような光景が繰り広げられた。





オリッサに入ると、「ほら!電車が来たぞ、早く積め〜!場所を取れ〜」と
いった感じで、騒がしく叫びながら野菜の入った袋を担いだり頭に乗せた
たくさんに女性達がドアから窓からどんどんと荷物を入れて来た。
ここまで来るとブラウスを着ていない人が多く、またアラクとは違った
サリーの着方をしている。



女性達が荷物搬入と場所取りに奮闘している間に、悠々と席を確保した
おじさん。
電車の通路や荷物置きは一気に野菜の入った袋で溢れかえった。




街まで野菜を売りに行く女性たち。
無事に荷物を搬入し、街まで一休み。




ここらへんの部族はオリッサから来ているだけあって
普段は部族の言葉しか話さないであろうおばちゃんにも、
私がしゃべれる初歩的なオリヤー(オリッサ語)が
通じて嬉しかった。

「今、何時?」「1時半。」
「どこから来たの?」「ジャイプル」
「どこに行くの?」「ジャグダルプル」

こんな会話。








バナナとナツメを売るおばあちゃん。
日本のナツメよりサイズは大きく、味も濃厚。
バナナは小さくてちょっと酸味のあるタイプ。



観光客がいなくなり、ほぼ地元民だけになった列車内は
外の景色同様、のどかに時が過ぎていった・・・。


こんな感じで残りの5時間弱は野菜とニワトリと部族のおばちゃんたちに
囲まれながら、ジャグダルプルへ向かった。


州政府観光局:各地にオフィスがある。ここで旅の情報収集。
バスタル地方のサイト
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まさに
世界の車窓からだね!
あの音楽が聞こえてくるよう…♪
ハス 2008/01/08(Tue)20:34:36 [??]
♪チャラッチャーチャーチャーチャーラー
次回は山奥に潜む「巨大な滝」をお送りします。
2008/01/09(Wed)00:07:03 [??]
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