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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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海外旅行で地元の食品スーパーやファーマーズマーケットに行くのが
好きな人は多いんじゃないだろうか。
日本では見かけない食品や大きなサイズの野菜なんかを見るのは楽しいし、
ちょっと変わったお菓子なんかを買ってみたり、そしてそれをお土産にして
みちゃったりと、なんだかんだと利用していると思う。


そんな感覚で、私はインドのローカルな市場に行くのが好きだ。
食品スーパーにはないちょっと変わった食材なんかが手に入るので、普段から
よく使用しているし、インド独特の生活用品がたくさんあって飽きないのだ。
インド各地へ行った時も観光地へ行くのと同じように市場に足を運ぶ。
言うなれば『ローカルマーケットウォッチャー』である。

過去に、おもしろいな、と思ったマーケットはシッキム州。
納豆や山菜のぜんまい、柔らかいタケノコなど、日本ではお馴染みだけど
一般的なインドでは見かけない食材や、こちら方面独特の加工食材も
多かった。


で、ここ、バスタル地方。
イケてるよ!!
マーケットウォッチャーの人には必見だよ!!!



私が行ったのは毎週金曜日に開かれているNangur村の市場。
(ジャグダルプルから車でどれくらいかかったか忘れたが結構近かった)
この村の近隣に住むDhurwa族をメインとして、中には40キロ以上も
離れたところからやって来る人もいる。
市場に近づくにつれ、道路や田んぼのあぜ道に頭に荷物を載せた女性や
大きな商品を担いで自転車に乗る男性が各方面からやって来ているのが
わかった。
車なんかに乗らないで、私も歩いて行きたい!!と思ったが、みんな
平均数キロを歩いていると聞いて、やめておいた。




イモ屋さん



山からやって来たトライバルの人たちは、自分たちが育てた穀物の他、
ジャングルで採れるスパイスなどを仲買に売る。
市場の各所に大きなテントと大きな秤が目印の仲買がいた。
写真は野蚕のマユ。1個2ルピー程度で買い取るそうだ。
初めて現物を見たけど、これからタサールシルクになるのかな?



ジャングル産のトマト。
ちっちゃくてかわいい。
おやつ用にお買い上げ。



大きな竹カゴとお買い物に来たおじさんたち。


この市場には食料品(野菜、魚の干物)の他、服、アクセサリー、日用雑貨など
生活に必要なものは全て売っている。
でもここはただの市場ではなく、村や山奥からやって来た人々にとっては
社交の場であったり、若者にとっては異性との出会いの場でもあったり
(一般的なインド人と違い、ここら辺のトライバルの人たちは自由恋愛)、
娯楽のひとつであったりもする。

そして一番の楽しみなんじゃないかと思われるのは、お酒。
バスタル地方のトライバルたちは本当にお酒が好きで、時にそれが原因で
良くないことが起きてしまったりするのだけれど、とにかく男も女もかなり
飲むらしい。

ということで、この市場にも特設バーがたくさん。
みんな地べたに座って淡々と飲んでいた。


売っているのは自家製のお酒。
お米を発酵させたランダ/Landa(写真)、モフワという花などを蒸留させた
その名もモフワ/Mohwa、サゴパームというヤシの木の一種から抽出した
ジュースを微発酵させたスルフィ/Sulphi、の3種類。

もちろん全部飲んでみた。


葉っぱのコップでいただきます。
写真はモフワ。


ランダ:日本のどぶろくなどとは大違い。喉越しザラザラ、後味は泥っぽく
    1口以上は飲めなかった
モフワ:花から蒸留されたお酒ということなので、期待していたら苦かった。
    これも1口以上はムリ・・・。
スルフィ:まさしく甘くないリムカ(インドでは有名なレモンジュース)の味。
     これはイケます。ただしアルコールは微量。

このスルフィは大人から子供まで人気の飲み物で、なんとサゴパームの木が
結婚時の結納の品に入っているのだとか(こちらでは女性が重要視されるので、
結納も男性側から女性側へ)。


サゴパームツリー。
写真ではわかりにくいが、上の方に壷がくくり付けられていてジュースを
取っている。どの木にも壷がついていた。



美味しかったスルフィ。
民家で飲んだのでちゃんとしたコップに入っている。





ドルワ族のイケメンバー。




おじさん、酔っぱらっちゃったな〜。



そして!!
私がこの市場でなによりもお楽しみにしていた、アリンコ。

探すのに苦労するかも、と覚悟はしていたんだけど、なんと市場の入り口で
あっさり発見。
このあたりではメジャーな食料らしくいたるところで売っていた。



木の上に巣を作る茶色いアリ、体長7mm程度。白いのは卵。
咬まれるとものすごーーーく痛いらしいのだが、トライバルの皆さんは
皮が丈夫なので素手で掴んでいた。この量で15円。
このアリには身体を冷やす効果もあるんだとか。夏場は特に人気らしい。


ということで、


ジャーン。アリのチャツネをホテルで作ってもらった!!
ホテルのコックさんがトライバル出身だったので作り方は説明不要。
ミキサーを使ってるってのがウケたケド。
トマト、グリーンチリ、塩、アリンコ&卵を入れてグィーーーーン。

味は、すっぱい!!レモン汁を飲んでいるかのようなすっぱさ。
そして時々、歯の間にアリの頭とか足とかが挟まるので困った。




なんだか、ゲテモノ好きの酒飲みのような内容になってしまったが、
他にもこの市場はトライバルの食文化や生活習慣がわかるような興味深い
ものであふれていた。

このような市場が各地で毎週何曜日といった感じで開かれているらしいので
もしバスタルに行く機会があるならば、ぜひ市場も訪れてもらいたい。
市場の規模にもよるけど、スルフィをひっかけながら見て回ったら余裕で
半日は滞在できます。



市場にいた顔に入れ墨をしたおばあちゃん。

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ちょっとまって
アリは、まさかチェンナイの路上にもいる彼らじゃないよねー?
そしてそのミキサーは、アリ専用なのか、それとも兼用なのか想像してみる…(笑)。

ハス 2008/01/13(Sun)00:15:48 [??]
アリンコ
チェンナイでは見かけないアリだったよ。
でもチャッティスガルから帰ってきてから、チャーリーがたかって中に入ってる状態で冷凍しちゃったパンを普通に食べれるようになりました。
似たようなもんだからいいかと思って・・・。やばいよ、ワタシ。

答)ミキサーは兼用です♪
おく 2008/01/14(Mon)00:47:09 [??]
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