忍者ブログ
『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[03/04 奥]
[03/03 Miki]
[02/26 奥]
[02/18 Miki]
[12/01 あ]
ブログ内検索
[1] [2] [3] [4] [5] [6]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

通りすがりのインド人から受ける質問で一番多いのは、

「どこから来たのですか?」


朝、交差点で信号待ちをしていたら中学生くらいの男の子から、
「どこから来たのですか?」

昼、バスに乗っていたらどこにでもいそうな中年女性から、
「どこから来たのですか?」

夕方、スーパーで買い物をしていたら南インドファッション
(白シャツ・白ドーティ・さらに白い布を頭に巻いていた)に
身を包んだ外国人男性にまで、
「どこから来たのですか?」

今日は質問が多い1日でした。
私が日本人と答えると、

最初の男の子の反応は「ふ〜ん。」

中年主婦の反応はなんと日本語で
「ワタシハ、ニホンゴヲベンキョウチュウデス」

最後の外国人の反応は陽気に「Nice to meet you!」

さすがに最後の人のように通りすがりの外国人から聞かれるという
ことは初めてで驚いたけど、なんてったって日本語を勉強中の中年
主婦にはビックリ!
だって、どこからどうみても普通のインド人主婦なんだもん。
しかも髪の毛が白髪まじりになるような年齢になってまで新しい言葉を
覚えようというのがすごい。
今、2年目らしいけどこれからも頑張ってほしいわ。



で、7月後半のくだもの。

上左から、パパイヤ(年中ある)、
パイナップル(今の時期は甘くておいしい!)、
茶色のチックー、その手前はインド産洋梨、
輸入物オレンジ、小ぶりなイチジク、
バナナと緑のはグァバ。

先月まで街中が黄色!というくらいマンゴーで溢れていましたが
今ではすっかり少なくなり、グァバやプラム・姫リンゴなんかが
多くなってきました。



最近ハマっている果物はチックー。
他の国ではサポータとかサポディアとか言われています。
味は干し柿、食感は柔らかい洋梨、といった感じでしょうか。
干し柿がキライな私はチックーも好きではなかったのですが、
時々食べているうちにいつのまにか好きになってしまいました。
ということで毎日食べてます。
PR
日本では見かけないけど、インドではよく食べられているという
食材がいくつかあります。

今日はその中から「ドラムスティック」という野菜について。


“モリンガ(Moringa)”という植物の実。
名前の通り、太鼓のバチのような形で
長さは30cm以上。
日本で買い物袋から飛び出ている野菜と
いったら長ネギか大根ですが、インドでは
このドラムスティックが飛び出ています。
時にビニール袋を突き破るクセ者でもあります。
ドラムスティックの葉っぱも食べます。
タミル語ではムルンガカイ、オリッサ語ではムニカ。
田舎では庭で育てている家庭も多いのだとか。


ドラムスティックは5cm程度のブツ切りにしてサンバール(酸っぱい
スープ)やダール(豆カレー)に入れます。
表皮が堅いので、中身だけをしごくような感じで食べるのですが、
初めての時はそんなことを知らずに頑張って皮も食べてしまいました。
中身は柔らかく滑らかで、料理のスープがしみ込んでなかなか美味なので
私も時々、料理に使います。



葉っぱは他のサゴ(青菜野菜)と同じように炒めた料理が一般的。
βカロチン・ビタミンC・タンパク質・カリウム・鉄分が豊富で、
インドの家庭では「体に良い」ということでよく食べられている
そうですが、私は食べたことがありませんでした。


ということでドラムスティックの葉っぱ料理に挑戦しました!!
(実際に作ったのはお手伝いのおばちゃんですが・・・)。

まず茎が堅いので葉っぱだけを取ります(これは私がやりましたよ!)。
ちまちま生えている葉っぱをプチプチと、肩をガチガチに凝らせながら
むしっていきます。
これはバナナの花的なやっかいな仕事で途中からムカついてます。



こんな感じ。なるべく黄緑色の若芽(柔らかい)が
多いのを買った方が楽でいいです。 

葉っぱだけになったら下ゆでしますが、苦みも渋みも少ないので
10分程度でよさそうです。
そして、これから料理です。
油にマスタードシード、チャナ(ひよこ豆)・ウラド豆を入れて
軽く炒めたら、削ったココナッツ・みじん切りの玉ねぎとニンニク、
クミンシード、それから葉っぱを入れてよく炒めます。
ココナッツを入れると葉っぱが柔らかくなるんだそうです。
味付けに塩を入れて完成。



左はドラムスティック入りのサンバール、
左が葉っぱの炒め物。


葉っぱの味は若干苦みがあるものの、青臭さはなく多めに入れた
ニンニクの風味と塩味に馴染んでいました。
食感は硬めで”木の葉っぱ“という感じ。
でも健康にいいとは言え、あの葉むしりの手間をかけてまで食べたい!
とは思えるかといったら、、、、正直うーん、という程度の味。
葉っぱだけが売っていればいいんだけどね・・・。



ちなみに、、、。


インドではモリンガの木の皮・種・花・根・
ドラムスティック・樹脂・葉から毒消しや
リウマチなどいろいろな薬を作っているそうです。
他の国では花を食べたり種から油を絞ったり、
根っこもホースラディッシュの代用として
食用にしているそうです。
第1回マンゴー祭り
第2回マンゴー祭り


上段はトタプリ、下段はピクルス用の青マンゴー数種。


さて、バンガロールに行ったわけですが。
すっかりマンゴーに飽きたT堂氏をよそに、スーパーやら市場やらで
かなり情熱的に新種を探して来ました。見つけたのはなんと7種類!!
やっぱり所変われば品変わる。いろいろあるものですね〜。


でもここで重大な問題が発生。
実は第1回に登場したトタプリと第2回に登場したバンガロールは同種
だということがわかりました。どうもこのふたつがソックリなので
調べてみたら別称だったのです。
バンガナッパリとベニシャン同種説は未だ白黒ついていませんが、その
他は調べた結果、別物だということが判明しています。
そんなわけで、バンガロールで入手した7種についても素性をはっきり
させるべく、ネットで産地別マンゴー種類表などを見たのですが、
いくつかはそれらしきものが見当たりませんでした。

いかんせん市場のオジサンから名前を口頭で聞いているので聞き間違えて
いる可能性もあるし、略されていたりマイナーな別称だったり、カルナー
タカ州の言葉とかの可能性もあるので探しにくいのです。

ということで、もしかしたら今までに登場したものとかぶっている
かも??という疑惑を持ちつつ試食結果です。

【試食結果発表】



Sudusスドゥス(22ルピー/kg):小型で皮が赤緑色。
評価:味が薄く、繊維が多め。



バダンビ(40ルピー/kg):中型
評価:なかなかに濃厚でおいしい。



サッカラグットリ(40ルピー/kg):超小型
評価:手で皮をむいてそのまま一口で食べられるが、繊維が異様に多く
   種を出すと火の玉みたいな形になっていた。味はさっぱり。



ラスプーリ(30ルピー/kg):中型。皮がベトベトしている。
評価:さっぱりしていて、みかんのような味がする。



シャンバ(40ルピー/kg):緑色
評価:かなり薄味・・・。



アルファ(35ルピー/kg):中型。
評価:普通。名前からしてAlfazali種か?



マンディーガ(40ルピー/kg):大型
評価:美味しいけど、なんとなくマンゴーとは違うトロピカルな
   味がする。名前からしてManjeera種か?


※熟し具合や個体差で全然味がかわるため、今回の結果は参考程度に
 してください(参考にしていただけるなら、の話ですが)。 
※今回はスーパー・ローカル市場で買いました。


さて、これで23/1000種の試食完了しました。
味もさることながら、色や形がここまで違うと見ているだけで
楽しいですね。
今回の試食結果を踏まえても、いまだ王者は前回のベニシャンです。
マンゴーの季節も残りわずか、ラストスパートをかけてマンゴー探しの
旅行きますよ〜!


マンゴー祭りの続き
第4回マンゴー祭り



前回の第1回マンゴー祭りからおよそ1ヶ月。

季節の移り変わりとともに、出回る品種も入れ変わりましたが
まだまだチェンナイの街はマンゴーで溢れております。

ということで、この1ヶ月の間に食した新種の報告です。
果たして第1回でマイベストマンゴーに輝いたバンガナッパリ種を
超えるマンゴーは現れるのでしょうか!?


【試食結果発表】



Dasheriダシェリ(60ルピー/kg):長細い形、熟しても黄緑色。
評価:甘みも酸味も薄くあっさりした味。繊維が多く、歯に挟まる。



Bangloreバンガロール(2kgくらいで20ルピー):皮はオレンジ色で硬い。
評価:酸味が強くあっさり系の味。



Langraラングラ(小型2個で10ルピー):緑色だけど熟している。
評価:さっぱりしているけど後味に少し松ヤニっぽさを感じる。



Peterピーター(小型2個で25ルピー):皮が赤く小型。
評価:甘みが強く上品な味。アルフォンソに似てる?



Benishanベニシャン(60ルピー/kg):黄色みを帯びた皮に黒い点々。
評価:口に入れると甘く濃厚なジュースが口中に広がる。ウマい!!
   見た目・味ともにバンガナッパリに似ている。


Neelumネーラム:小型
評価:迂闊にも写真撮りを忘れ、味・値段も忘れた。
   あまり印象に残っていないから「普通」だったんだと思う。

※熟し具合や個体差で全然味がかわるため、今回の結果は参考程度に
 してください(参考にしていただけるなら、の話ですが)。
※前回は11種を一時に試食して各品種の熟し加減に差が出てしまった
 ため、今回は食べ時のものを選んで個別に試食しました。 
※今回はスーパー・果物専門店・道ばたの屋台で買いました。



で、今回ベニシャンを食べてビックリ。超うまい。感動するほどうまい。
これはもしや前回の王者バンガナッパリを超えるかも!?

2種を同時に食べ比べて頂上対決をしてみました。


左がバンガナッパリ、右がベニシャン。
この2種、見た目も食感もソックリ。

結果は、口に入れたとたんに広がる果汁が甘くて濃厚なベニシャンが勝ち!!
バンガナッパリも単体で食べるとかなりいい線いってるのですが、
ベニシャンと比べるとあっさり系に感じてしまいます。
ということで現時点で17/1000種、暫定王者はベニシャンに決定!

・の・で・す・が・・・、
このベニシャンとバンガナッパリをネットで調べてみたら、なんと
同一品種の可能性が出てきました!!南での呼び方がバンガナッパリで、
北ではベニシャンになるのだとか。どうりで似てると思った・・・。
でも新聞記事なんかでは別品種として扱われていたりするので、
ハッキリとはわかりません。糖度も全然違うし。
ウチの近所のスーパーNilgiri'sでは別品種として売ってました。

どっちなんだ〜!?

マンゴー祭りの続き
第3回マンゴー祭り
第4回マンゴー祭り
野菜市場で売られているバナナ3兄弟。


左から、
熟す前の緑のバナナ、バナナの花(別名バナナハート)、
バナナの茎。
タミル語ではワーライプ(花)、ワーライプタンダ(茎)。


食材としては緑バナナが有名だと思うけど、花と茎はインドを始め
その近隣諸国、東南アジアなどバナナ生産国では比較的一般的な
ようです。


花はこんな感じでできる。
茎は写真には写ってないけど、茎のもう少し下の方の部分。
茎って言うより、「バナナの幹」か?


もちろんここチェンナイでも、ローカル市場や道ばたの
八百屋さんとかでよく売っています。


チェンナイ・ウチの近所の路上八百屋さん。


■そんなわけで、バナナ3兄弟でインド料理を作ってみました。

まずは下処理が面倒な花の方から・・・。

実はこの花、きっつい刺激臭が漂っています。
どこかで嗅いだことのある馴染み深い匂いに似ているんだけど、
どうしても思い出せないからなんども嗅いでしまいました。
たぶん「新品の運動靴のゴム底の匂い」か、「お祭りのヨーヨー(水風船)」の
匂いをキツくした感じ。なんかゴムっぽい。

気持ち悪くなりながらも、ちょっと失礼して花さんの花びらを
めくってみます。

ペロリ。



するとこんな感じで、中に黄色い房状のものがビッシリ入っています。
これが本当のバナナの花、なんとバナナの赤ちゃんなのです。
紫色の花びらに見えるものはガク(苞?)だったようです。
各ガク(苞?)の中に赤ちゃんバナナ花が入っていて、それが
成長するにつれ、ガク(苞?)がめくれ落ち、最終的に上にある
バナナの木の写真のようになります。




可食部はこの花の黄色い部分。外皮と違って、これは臭くありません。
写真一番右の半透明の部分(苞葉と言うらしい)とその隣の雄しべは
硬くて食べられないので、つまみ取ります。

でもって、これがメンドーなの!!!

作業のイメージとしては、タケノコの皮をむくように紫色の外皮を
はがすと花が14〜16個付いていてちまちまちまちま雄しべとかを
取り除いていくのです。
しかも皮1枚ごとについていて、だんだん小さくなっていくので
やりにくいのです。
まだ終らんのか・・・とうんざりするころには目の前にちょっとした
モヤシの山みたいなのができてました。

芯に近づくにつれ花が小さくなっていき、作業しにくいくらいになったら
雄しべも硬くないのでそのまま調理していいそうです。良かった〜。
一番最後は長さ1cmくらいの極小ベイビーでした。



これで1個分。
今回は花を2個買ってしまったものの、
1個で十分な量がとれると気づいた。
もったいないから2個やったけど、もうやらん。


そしたら今度はこれを、1cm程度に切っていきます。
ナイフで切るのが面倒だったので、調理ハサミでジョキジョキしました。
ここらへんインド料理は適当でいいので楽チンです。
この間、切ったものが黒くなるのを防ぐため、ヨーグルト少々を
入れた水に浸しておきます。


次にヨーグルト水のまま鍋に入れ、さらにひたひたになるように
水と、少々塩を入れ茹でます。
湯で時間の目安としては水がなくなるくらいまで。これが充分でないと
苦みが強く残ってしまいます(実は、今回茹で時間が短くて苦めになって
しまった)。

最後に残った茹で汁は外皮と同じ紫色に濁っていて、きっとアクとか
強いんだろうなぁと思っていたら、お手伝いのおばちゃんが「体に
いいんだ!」といってごくごく飲んでいました。
私は飲み忘れましたので味はわかりませんが、きっとすごく苦いと
思います。

茹で終わったら、ようやく調理可。
今回はクミンシード・ニンニク・玉ねぎ・トマト・塩などを使った
インドの一般的な炒め物にしました。


ふう、ようやく一品できました・・・。


では次は簡単に調理できる茎と緑バナナ。

茎は皮を剥いて、5mm〜1cmくらいの輪切りにします。
すると、子供の頃にあそんだ「妖怪けむり」のように白くて柔らかい
繊維がホワホワ〜っと出てくるので、目につくものは取り除きます。
あとは千切りにするなり、角切りにするなり、好きなように切るだけ。

緑バナナはより簡単で、外皮(バナナの皮の部分ではなくて”皮の皮”)を
少し厚めにむくだけでOK。あとは輪切りなり、角切りなり。

今回は茎と緑バナナは下茹でしたものを、花のように炒め物に
しました。スパイスを数種入れて味は変えましたが。


そんなわけで、完成です!!!


ちょっと変な組み合わせだけど、先日ペーストを作った
ドーサとともに。左上黄色いのは豆カレー、ダール。
大皿左上が茎&バナナ、右が花。
お皿にバナナの葉を準備しなかったことにちょっと後悔。



花はもともと少し苦みがあるものらしいけど、今回は湯で時間が
少なかったので食べれないわけではないですがビターな「オトナ味」に
仕上がりました。
苦みを差し引いて考えても、これといった味はなく、下処理の苦労を
考えるとちょっとモノ足りない感じです。
ネットで調べてみると東南アジアあたりではサラダにしているそうなので、
懲りずに挑戦してみようかと思います。
あの食感はサラダに合いそうな気がするから。

茎は以前にも食べたことがあるのですが、味は特にありません。
角切りで茹でてしまうと、大根みたいな食感です。無難な感じ。
私的には千切で茹でずにきんぴらや炒め物にしたほうが、サクサクの
食感が残っていいと思いました。

緑バナナはお芋のようにホクホクになります。以前にカレーに
したものを食べたことがありますが、違和感のない馴染みやすい
食材です。この食感を利用してココナッツミルクで甘く煮て
デザートにしてもよさそう。

そんなわけで、バナナ3兄弟レポートでした。
忍者ブログ [PR]