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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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ヒマチャルの旅、地理的にも日程的にも後半のラホール・スピティ渓谷に
入りました。
標高が上がり、日中は暑いものの朝晩の気温はグッと下がり、そして乾燥で
お肌がカサカサになります。

まずはタボという小さな集落にあるタボゴンパへ。
1000年以上の歴史があるチベット寺院です。
今回の旅で何度も思ったのですが、ここもまた「なんだってこんな僻地に!?」
というような所にあります。



住民はチベット仏教徒。見た目もだいぶチベット人ぽいです。
でも服装に関してはまったくチベットっぽくありません。
サルワーカミーズにショールを頬っかむりというのが普通でした。
トルコ石と赤サンゴを使った首飾りをしている人が多かったです。



これがゴンパの一部。
アメリカ・ニューメキシコ州にあるネイティブアメリカンの
居住地タオスプエブロを思い出させる質素な建物。
1000年も昔、この荒野を延々と歩くんだか馬に乗るんだかして
旅を続けた果てにこのゴンパを見たら、「おぉ、秘境だ!」と
思った事でしょう。
見た目が荘厳ではないだけに秘境感があります。


実はこのゴンパ、見た目は質素ですが中はスゴいんです。
当代随一の絵師をカシミールから呼び寄せて描かせたという仏教画が
壁に残っていて、それはそれは美しゅうございました。
写真は禁止なので撮っていません。


ゴンパ内に1泊して、翌日、街まで行く地元の人の車に乗せてもらって
次の目的地カザまで行きました。



《ヒマチャルプラデシュの位置》

左上の出っ張りにあるJannmu&Kashmir州の下。
※クリックすると大きくなります。


《旅の順路》

シムラShimla→サラハンSarhan→サングラSangla→チットクルChhitkul
→レコンピオPecong Peo(カルパKalpa)→タボTabo→カザKaza(キゴンパ
Kye Monestery、キバルKiber、ダンカルDhankhar)→マナリManali→クルKullu
ペイントで線を書き足したいところですが、やってません。スミマセン。
※クリックすると大きくなります。

ヒマチャルは景色や文化以外にも独特の建築があります。
私が訪れた村の建物について部分的に詳細が載っているので、
興味がある方はぜひ。ヒマラヤ建築紀行


ヒマチャルを旅する上で重要な観光スポットになるのは『農村』です。
どうしてこんな僻地に!?と思うような場所に村が作られているのですが、
これがまたキレイな村ばかり。
壮大なヒマラヤ山脈をバックに、黄金色に萌える麦畑や山のように干し草を
載せたロバが行き交い、そして日本人には懐かしい木造建築の家。
そして特徴ある服装があるだけでなく、ヒマチャル女性は美人ぞろい。
旅人としてはカメラが離せまない魅惑のエリアです。

でも、シムラからサラハンにの村に行ってすぐに気づきました。
村人達は旅行者が来る事を一概に喜んではいない、ということに。
私たちにとっては観光の地であっても地元の人には生活の場。
自分の家のすぐ近くに、時には庭の中にまで知らない人が入って来て
自分や家をカメラでパシャパシャ撮っていく、というのは気分がいい
ものではありませんよね。

例えば、グジャラート州カッチ地方やチャッティスガル州バスタル地方の場合、
村や村人が観光の対象になっていますが、彼らは旅行者を向かい入れる代わりに
自分たちが作った刺繍や工芸品を売ったり、時には食事を有料で提供します。
もちろん買う買わないは旅行者が決める事ですが、少なくとも村人には観光客を
受け入れて利益を得る可能性があるわけです。

でも今回旅した所に住んでいる村人たちには、少なくとも現時点ではそうした
利益を生み出す可能性がありません。
そう考えると、村に行く事が非常に申し訳なくなってしまいました。
せめて村に入る時に入場料をとるとか、村営のゲストハウスやお茶処などを
作って、村全体に利益をもたらすようなシステムができあがるといいのですが・・・。
(他州では実際にそういうことをしているところもあります。)

というわけで、今回の旅では、あまり人や村の写真を撮っていません。
私はいつでもどこでも人の写真を撮る時は必ず一声かけてから撮るように
していますが、今回旅した所の村人達は旅行者がカメラを持っているのを
見るだけでナーバスになるようなので、撮る事自体を止めました。

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空の色
ほんとに凄い青。
写真で見るだけでこんなに綺麗なのだから、実際に目にした時の色ってどれだけ素晴らしいんだろうね。
ゴンパの建物の白が映えて凄く綺麗だね。インドにいたら、行きたかったなぁ…!
インドの国内はなんとなく観光が受け入れられているような気がしていたけど、そうだともいえないんだね。
でもそうやって観光が受け入れられて町中に売り子さんが溢れかえった様子は、あまり見たくないなぁ…なんて。
勝手なことだけどこの厳粛な空気はずっとそのままでいてほしいな…。



はす 2008/09/17(Wed)01:25:04 [??]
青かった〜
空の色はホントにキレイな青だったよ。
目に入る色の数が少ないだけに、それぞれが映えて印象深い景色になるの。自然派の人にはここはオススメだよ。マナリからタクシーで行って1周せずに、またマナリに帰るってこともできるし。
あ、でも9月末のお祭りシーズンにはインド人が押し寄せるらしいので、その時期は外して・・・。
ヴィレッジツーリズムについて、今回すごく考えさせられました。インド国内でもうまくいっていない例が多いだけに今後が気になりますね。
2008/09/17(Wed)13:11:20 [??]
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