ヒマーチャルの旅－8月の雪クンズムラ

旅は終わりに近づき、岐路につきます。
まずは１日目はカザからバスで12時間かけてマナリーという街まで。

道中、クンズムラという今までの旅で最高の標高4500mの山を登ることになります。

聞くところによると、そこからの景色はこれまた見事なのだとか。
今までさんざん山の絶景を堪能してきたので、ちょっとやそっとのことでは驚かなく
なってしまいましたが、高い山から見る景色はまた趣きが違うのかも知れません。
12時間もバスに乗るので、景色がいいことは何よりです。


が！
出発時刻の朝4時半(当然まだ暗い)に合わせてホテルを出てみると、
寒い！そして小雨が降っている！！
昨日までのずっと良い天気だったというのに、気温がグッと下がっています。

バスが出発してからも小雨は降り続いていて、陽が登ってみると霧が濃くて２０m先
すらも見えませんでした。


そして標高が高くなりつつあるだけあって、確実にカザよりも寒なっています。
この３年間ですっかり忘れていた”真冬”の気候です。たぶん気温は３℃以下。
もちろんバス内には暖房設備などはなく、それを見越していただろう前の席の
軍人さんはラム酒を持ってきていて時々瓶ごとあおっていました。


ところで、人間って寒いと”もよおす”生理現象がありますよね？
幸いバスは食事休憩だの、チャイ休憩だの、と止まりすぎだよってくらい
しょっちゅう止まるのですが、問題はどこでするか？
トイレ設備のないところで止まるので、外でするしかありません・・・。
オシリが凍るかと思いました。
（ちなみに今回の旅全体を通して移動中のトイレは基本、外でした。
最初は私が外で用を足すのをキツく禁止していたT氏。
ものすごく我慢している私の前で彼がジョンジョロリンとした時には初めて殺意を
覚えました。その怒りを伝え、ようやくOKを出してくれることに・・・）

そんなこんなで天気が悪く、繰り返しやって来る尿意をこらえ、どこを走っているかも
わからないままバスは走り続けました。



時々、羊の団体さんに出くわします。
これからウールになるんでしょうね〜。
（ウールショールはヒマチャルの特産品です）

こんな種類もいます。
防寒のため、今１匹ほしいと思った。

全然話しは変わりますが、ヒマチャルでは毛糸屋さんがたくさんあって、女性が自分で
セーターなどを編むのが一般的なようなのですが、中には歩きながら編んでいる人が
いるんです。
慣れればできるようになるんでしょうか？カッコいいです。


さて、窓の外は雨はやんだものの相変わらずの曇りと霧が続いています。
あーあ、これじゃまったく景色が見えないな〜と嘆いていたら、、、、



なんと雪が降り始めました〜！！！
予想もしていなかった突然の展開に、ビックリです。
だって、ここはインド、しかもまだ８月なんですよ。
一気に寒さを忘れるほど興奮してしまいました。



4500mのクンズムラに着く頃にはうっすらと積もるくらいに。



久々に見る雪です。



クンズムラを過ぎて山を下り始めた途端に雪は止みました。



バスからの眺め。


３年間、インドのいろんなところに行っていろんなものが見れて良かったね、
この雪も最後の旅にはピッタリだったよね、とT氏と語り合いました。


このあと４時間ほどでマナリーに着き１泊、翌日空港のあるクルに移動して１泊し、
朝のフライトでデリーまで移動。長旅でした。
（避暑地としてはシムラーよりもマナリーの方が、断然いいと思います。
ちょっと山を登ると氷河があるし、雰囲気もいいです。ただシムラ同様、インド人
旅行者で込み合ってますけどね。）



上空からの眺め。
さようなら、ヒマラヤ山脈。


ということで、ヒマチャルの旅行記はこれで終わりですが、
ヒマチャルの特産品と食べ物について書く予定です。長いな。