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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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ボパールからバスで2時間のところにあるビンベトカBhimbetkaの
ロックシェルターという世界遺産に行く。
サーンチー行きを計画している時にこの遺産のことを初めて知ったので、
”まぁ、近くだし、ついでに行っておくか〜”という軽いノリだったのだが
まさかあとから考えてみればサーンチーの方が”ついで”的なことになるとは
思ってもみなかった・・・。


ビンベトカ最寄りのバス停、というか道っ端で降りる。


バス停付近の村を過ぎるとなーんにもない。
オートはおろか人も滅多に通らない。
超のどかな、この道をなんと3km歩かないといけないのでした・・・。


幸い道はキレイに舗装されていて歩きやすいものの、ジッとしていても
汗ばむほどの陽気。
日陰がないので直射日光が容赦なく、おかげで一気に足の甲のサンダル焼けが
濃くなってしまった。



汗ダクダクになりながらたどり着いた遺跡はこんなところ。


Rock・Rock・Rock
岩ばかり。


ここに何があるかと言いますと・・・、







ジャーン、壁画だ!


なんとこのあたり一体の岩には古いもので9000年前(一説には12000年前)に
描かれた壁画があるのだ〜!
9000年前って言ったら日本では縄文時代?

壁画は、弓矢や石器で狩りをしている狩猟採集生活の様子が一番古いもの。



こんな壁画が15カ所以上。


狩猟採集の時代はこのあたりの洞窟に住んでいて、その住居跡もこの岩山の
中に残っています。
そして時が経つにつれて別の場所に家を構えた農耕社会に移ってからも、人々は
ここに来て絵を描いていたんだって。
なので後代の絵では、インドに馬がもたらされて乗馬をしている風景や、花瓶に
生けられた花が描かれていたりと、だんだんと文明が栄えてきた様子が絵を見て
わかるのよ〜。
中にはヒンドゥー教発生のごく初期に描かれたシヴァやガネーシャもいるし。

また絵の描き方もシンプルなものから写実的なものに、使われる色も白・赤・黄・
緑と順に増えていきます。

白い顔料はインドではマハラジャの宮殿などを白くしていることでお馴染みの
石灰石(limestone)から、その他の赤・黄・緑は植物から作られているんだってさー。
植物の顔料が何千年も長持ちするなんてただただ驚き。



遺跡のまわりにはえている赤の顔料のもと。
この葉っぱをちぎって手でモミモミすると、、、



あらあら不思議、赤くなりました。
私の指もこの先、何千年も赤いまま!!
と、言うことはもちろんなくて、洗えばこの色はキレイに落ちます。
壁画には木のヤニかなんかが混ざっているんじゃないかな?


さて、壁画の存在にも圧倒されたけど、これまた驚いたことにむかーし昔、
絵が描かれるよりもーーーーっと昔、このあたりは海の底だったんだとか。
今では一番近くの海岸まで400km以上はあるというのに。
なのでこの壁画が描かれている岩はもともと海の中にあったもの。
よく見てみると確かに水で浸食されて角が丸くなっているものばかり。
ヒマラヤ山脈に続き、ここでも人類誕生前(だよね?)の地球の変動を目の当たりに
するとは。


いや〜、ホントここに来ておいてよかったです。
なかなか感動できるところでした。

ところで私は時間がなくて行けませんでしたが、ボパールにある博物館に行くと
よりこの壁画の時代について知ることができるそうです。
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