マハラシュトラ州の旅ーエローラ

マディヤプラデシュ州２カ所の世界遺産を終えて、今度はお隣の
マハラシュトラ州アウランガバドへ。
ここでは日本人にも人気の世界遺産エローラとアジャンターに行きます。


まずはエローラの石窟寺院。
(遺跡の詳細はいつものこちらとこちらへ♪)


この日は、マディヤプラデシュの快晴と打って変わってあいにくの雨模様。

ここは時代別にジャイナ教、仏教、ヒンドゥー教のお寺が岩山３４カ所に
彫られています。
でも雨が本格的に降り出してしまったため、メインどころをちゃっちゃーと
見るだけで(場所によっては遠目に眺めるだけ)、終わりにしてしまいました。
私的にそんなに魅力を感じるところでもなかったので、それで充分。








ということでエローラの様子はこれだけ。
他にオウランガバド石窟にも行ったけど、雨であんまり見てません。
あと、特産のヒムロー織りの工房にも行きました。
私好みではないおばさんっぽいシブ系織物だったので買いませんでした。



ところで・・・、

ボパールからオウランガバドへ行く電車は１日に１本しかありません。
それはパンジャーブ州アムリトサルというシーク教徒の大聖地から、
マハラシュトラにあるNandedという聖地に行く電車。
そのためこの電車の乗客はほとんどがシーク教徒。
ここはパンジャブか！？ってくらい、ターバン・ターバン・ターバンです。



エロ−ラの石窟にいたパンジャーブ州からきたシーク教徒。
脚、ほそっ！


で、11時間の電車旅でシーク教徒の生態を目の当たりにしてきました！
まず、男性はターバンにパンジャビスーツというのはよくみる出で立ちなんだけど
聖地に行くからかみんな肩から小さな剣を下げています。
興味津々で聞いてみたらこれはシーク５種の神器のひとつで、他には、伸ばされた
ヒゲと髪・髪の毛を梳かすための木のクシ・パジャマみたいなズボン・銀色のバングルで、
皆さんお持ちでした(参照)。

この剣は女性も持っていて、カッコよかったです。
でも実用的ではないようで、果物なんかを切る時は普通のナイフを使ってました。
(10年以上前にアムリトサルに行ったことあるけど、こんな剣の存在なんて全ったく
記憶になかったな。)


そして朝、電車内で初めてターバンを外した状態の男性を見るできました。
髪の毛は頭のてっぺんでおダンゴにしています。
前々から、「シークのおじさんハゲ疑惑」があったんだけど(コックさんと
同じで常に頭に布をかぶっているんだからハゲそうでしょ？)、案の定、年齢が
上がるに従っておでこの面積が広くなって、髪の量も少なくなめ。
当然、おダンゴもホントにお団子サイズ。
中にはミニトマトくらいのおじいちゃんもいました。

夜寝る時は短めの布で簡単に頭を巻いていて、朝になるとクシで髪を梳かしながら
ダンゴにして、長い布でカッコ良く巻く、というのが毎日のみだしなみのようです。

ターバンの巻き方には10種類くらいあって、上の写真の巻き方が一番伝統的なんだとか。
パンジャブ出身のインドの首相マンモハンシンの巻き方は比較的モダンなんだって〜。


マンモハン氏。
今日はターバンが上にズレ気味なご様子。
きっと中はミニトマトなんでしょう・・・。

そして皆さん、よく食べる！
電車が止まれば外に食べ物を買いに行ってしょっちゅう何かを食べてます。
あの立派な体格はこういう習慣ででき上がってるんですね〜。

頼もしくて気さくなシーク教徒との電車旅はとても楽しかったです。