忍者ブログ
『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
[03/04 奥]
[03/03 Miki]
[02/26 奥]
[02/18 Miki]
[12/01 あ]
ブログ内検索
[109] [108] [107] [106] [105] [104] [103] [102] [101] [100] [99]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




水・木と朝早くて夜遅いインドの結婚式に行ってきました。

まず木曜日夜のレセプションパーティー。
事前にもらっていたカードには、「19時からパーティー開始、21時から
生バンドによる演奏」とあったのですが、パーティーの始まりは食事の準備も
まだならスピーチやらなんやらでつまらないということなので、ちょっと
遅めに家を出発(これ、インドの常識)。
そしたらまんまとすさまじい帰宅ラッシュに遭遇。
早ければ30分の道のりがなんと1時間半もかかってしまい、会場に着いた
時にはすでにバンド(新郎新婦・親族によるカラオケ大会って感じになってた)
が始まっていました。


インドの結婚式のレセプションパーティーは日本の披露宴と違ってかなり
オープンです。
時間通りに行く必要もなければ、入り口の受付で記名したり、ご祝儀を持って
行く必要もありません。招待されてるけど連絡せずに出席しない、もしくは
招待されてないけど出席しちゃう、とかもありです。
司会者がいるわけでもなく、来客はほっぽらかし状態なので、好きな時間に
フラ〜っと訪れて頃合いを見計らってお立ち台にいる新郎新婦と話をしたり、
お腹が空けばご飯(ビュッフェ)を食べ(新郎新婦がいる部屋とは違う場所に
用意されている)、その後はまたフラ〜っと帰ってしまっていいのです。

こんなにオープンなので知らない人が入っていても誰も気づかないのですが
万が一バレたとしてもしてもおめでたい席なので追い返すことはせず、
ちゃんとご飯を食べてもらうのだそうです。これもインドの常識です。



入り口では聖水を振りかけてくれたり、おデコ用にマンジャル
(ターメリック)とクムクム(赤)の各ペースト、髪に飾るバラの花
などが準備されていました。



ベジタリアンの結婚式だったので、ブッフェも当然ベジメニュー。
スナック・スープ・メイン・デザートまでいろいろありました。
もちろんインド料理。
結婚式のビュッフェは取り分けてくれる人がいます。



ブッフェ会場の裏側で調理中。


私たちはT堂氏の同僚達とご飯を食べ、適当に歓談しつつ頃合いを
見て帰ろうかと思っていたら、いきなり大雨withカミナリ。
ある程度小降りになるまで足止めを食ってしまいました。
こういう時、オート生活の不便さを実感します・・・。
そして家に帰り着いたのが23時半ころ。翌日のためそそくさと寝ました。



翌日、木曜日朝のヒンドゥー教の結婚の儀式。
7時半から始まるということなので8時過ぎに到着したら、新婦の準備が
まだでした。この間に用意されている朝食を食べることに。


昨日と同じビュッフェ会場で供された朝食。
典型的南インドの朝ご飯が全て出た、って感じ。
ポンガル、サンバールイドリー、ワダ、ココナッツチャツネ、
スウィーツ、写真に映ってないけどこの他にマサラドーサとコーヒー。
これらはお変わり自由。


食べ終わっても始まる気配はまったく感じられず、これから出張でムンバイに
行かねばならないT堂氏はタイムリミットが来てしまい儀式前に無念の
退場。儀式が始まったのは9時過ぎでした。


儀式はまず新郎が朝ご飯を食べることロから始まります。
これは新婦側のお母さんが食事をサーブします。
本来は新婦の家に行くのだそうですがここでは簡略化されてます(伝統を
重んじる家庭や田舎では本当に行きます)。


そして次にちょっとした寸劇が。




設定は、なぜだかわかりませんが新郎が結婚を取りやめて僧侶になるため
バラナシへ旅立とうとします(このカップルは両家ともにバラモン出身)。
そしてそこへ新婦の父親がやってきて、彼を止めます。ここで
「行かして下さい」「いやいや何を言う、ウチの娘と結婚して下さい」
「いやいやいや、私はバラナシへ行くんです!」というやりとりが会場から
屋外に出てしばらく続きます。
中には「いってらっしゃーい」と冷やかす人もいたり、お決まりの寸劇を
各自楽しんでいるようです。
そして当然ですが、最終的には新郎が気を変えて、無事結婚を承諾。


新婦と新郎で花の首飾りを数本ずつ交換をします。
この時も新婦の父親が新婦を肩に担いで(実際には大人ふたり)、新郎が
首飾りを掛けられないようにするのがお決まりのようです。
旅立とうとする新郎を止めてみたり、かと思ったら首飾りを掛けさせな
かったり、新婦の父親は日本でもインドでも複雑なんでしょう。





それから会場の玄関前に設置された花で飾られたブランコに新郎新婦が
座った状態で、家族親戚によるおもてなしが始まります。
三三九度のようにバナナミルクを交互に飲んだり(朝ご飯という設定らしい)、
スウィーツや牛乳を使ってお祈りをしていました。



本来、インドでは6〜7歳くらいで結婚していたため、父親が娘を
担いだり、ブランコに乗ったりと、新郎新婦は小さな子供であるという
設定が今でも残っているのだそうです。


このあと会場内の特設ステージに戻って、バラモン達による儀式が
始まります。
火を焚いたり、草を指に結んだり、細かな儀式が続きます。

司会者による解説などは一切ないので、隣にいる人に説明をしてもら
わないと、どんな意味があるのかさっぱりわかりません。
私は外国人なので知らない人でも喜んで説明してくれました。


最初の寸劇から儀式の間はインド楽器による生演奏が続いているのですが
儀式の要所要所でバラモンが合図を送って、音楽を盛り上げていました。
そういう合図があると、「あー、今は重要な場面なんだー」というのが
わかります。







会場の様子。




途中、新婦がお色直しで通常の1.5倍の長さが
あるサリーを着て登場。着膨れしてる感じでした。


ふたりの首にはどんどん、花の首飾りが増えて行きます。



そして、最後に最も重要な儀式である「結婚の証のネックレス」を
新郎に掛けてもらいます。
この時、新婦は父親のヒザに座った状態。
聞けば、この瞬間は日本で言うところの「花嫁から両親への手紙」的な
泣きポイントなのだそうです。


ということで儀式開始から2時間強の行程を経て終了。
私は初めてなので興味深く最初から最後までみていましたが、見慣れている
インド人達は適度に途中で息抜きしたり、要所だけ見て後は歓談してました。
このカップルはこれでもシンプルに行ったということなので、本来の儀式は
もっと長いのかもしれません。
また、カースト・コミュニティーによってもやる内容が変わるのだそうです。

日本と習慣は違えど、なかなか感動的でしたよ。


いやー、それにしても今日のブログは長かったなー。
おつきあいいただきありがとうございました。
PR
???????????
???
????
???
???????
URL
????
?????
おつかれ2
長ーい儀式最後まで見たんですね、お疲れさま!
私も前夜のレセプションまでは行った事あったんですけど、これは知らなかった~。勉強になりました。
ところでこっちの人って結婚と恋愛は別みたいだけど、結婚式のときの心境ってどんな感じなのかな。いつも不思議なんですー。
ハス 2007/08/31(Fri)00:30:16 [??]
長かったけど
おもしろかったですよ。ヒンドゥーの結婚式は火の周りをふたりで歩くものだと思っていたら、今回のカップルはやらなかったので、必須の儀式ではないんだなぁと知りました。いろいろあるんですね。
それにしてもすーっごく久しぶりにパンプス(しかも8cmヒール)を穿いたのにウロついてしまったので、疲れてしまいました・・・。週末はOryza行きます・・・。

結婚式のときの心境。
最近は、結婚相手が決まったら式までの間に何度か会ったり(ふたりっきりにはならないみたいだけど)、電話したりして恋愛ムードを高めていってるみたいですよ。
もともとの前提が「愛した人と結婚」じゃなくて「結婚相手を愛する」ということになっているから、この人と結婚しなさいって言われたら一気に好きになっちゃったり。好きになるスピードが異様に速いみたい。
なので、恋愛を初めて盛り上がってる時(もしくは盛り上がりかけ)に結婚ってことになるからけっこう幸せなんじゃないでしょうか?そんなカップルが多いように思います。ある意味、羨ましいですね。
2007/08/31(Fri)00:59:31 [??]
忍者ブログ [PR]