両親と旅するラジャスターン８日間 ジョドプルからビカネルまで

今回の両親の目的は砂漠を見ること。

ラジャスターンで砂漠といえばジャイサルメルが圧倒的に有名だが、
国内外の旅行者が大勢押し寄せるため、もっと静かな砂漠を求めて
ジョドプルから２００キロほど離れたビカネルという街に行くことにした。

ここまではジョドプルから電車やバスが出ているが、私たちに都合の良い
時間帯がないことと、道中におもしろそうな見所があるためタクシーを
借りる。


こんな感じの整備された国道をひたすら進む。
砂地に木が生えていて、カリフォルニアの乾燥地帯を通るハイウェイの
風景に似ていること思い出す。
（空に写っている「ものすごく分裂した細胞」みたいなのは、
車のダッシュボードに置いた果物です。撮ってるとき気づかなんだ）

道中には、こんな乗り合いバスや、



荷物満載のトラックなんかが走っている。
積み込みすぎってのがラジャスターンぽい。



時にはこんな乗り合いジープも。
笑顔で手を振ってくれてるけど、時速90キロで走行中。
楽しそう！！



途中、道ばたでナツメに似た果物を売っている少年を発見。
さっそく止まって購入。
こちららではマルワリボーロ（と聞こえた）と言うそうだ。



すぐ後ろにこの果物の農園があったので行ってみる。
わー、ラジャスタ〜ンな女性だわ。


ということでマルワリボーロを「なるほど空豆の匂いがする」「いや、
油足の匂いだ」(←最悪な表現だわ)とか言いつつボリボリかじりながら、
車はジョドプルから１３５キロ離れたナガール(Nagaur)という街に到着。


ここにはAhhichatragarhという12世紀に時のマハラジャが建てた城塞がある。
ジョドプルやジャイサルメルのドッカーンとした城塞とは違い、広い敷地に
朽ちている部分も目立つ小さな建物が点在していて、これはこれで味がある。
マハジラジャの生活していた建物内には噴水や水を使ったクーラーの跡が
あったり、なかなかおもしろい建物だった。

私たちが行った時は観光客がほとんどいなくて貸し切り状態だったのだが、
つい何日か前までこの街でラクダ祭りが開かれていたため、敷地内の広場
には旅行者向けの簡易テント(人気があるため１泊８０００ルピー！)が
残っていた。
この静かな城塞に泊まって、夜に城塞のシルエットを見つつ星空なんかを
眺めちゃったらステキだわ。



プールのあと。


ナガールの街はイスラム教徒の多く、白い帽子をかぶった男性や、イスラムの
街独特のド派手なオートが走っていて散策してみたら面白そうなところだった。
（若干、私が熱射病気味で歩き回る体力も写真を撮る気力もなかったのが残念だ、
しかもヒンドゥー教徒のドライバーはこの街が嫌いだから早く出たいと言っていた。）



トラックいっぱいのトウガラシ！！



この街で発見！！私の好きなスキ！！
実は今回の旅で見つけたら2本歯タイプを買おうと目論んでいたのだが、
ここではジョイント部分にゴムと金具を使用していて、私好みのラクダ皮
仕様ではなかったので購入を断念・・・。
オジサンは皮よりこっちの方が丈夫なんだって力説してたけど、ポイントは
そこじゃないのよね。

そんなナガールを後にして、次に向かったのはデシュノク(Deshnok)という街。
ここは小さい街ながら、インドでも珍しいヒンドゥー寺院カルニマタがあるため
多くのインド人参拝客が訪れる他、”意外にも”欧米からの観光客の姿も目立つ。
この寺院の中には、あるモノがたくさんいるということで有名なのだ。



いたって普通の寺院の入り口。

中に入ってみると・・・、





いた、いた、いた〜！


写真が小さいのでもう少し大きめのを。



ネズミがいっぱい♪



そう、ここは寺院内に数千匹ものネズミがウロチョロしていることで有名になっている。
（もちろん、ヒンドゥー寺院なので靴を脱いで中に入らなければならない。）
ここではネズミは聖なる生き物として崇められていて、参拝客はコンペイ糖
なんかをあげている。ホントに、所変われば・・・、だ。


で、夕方にビカネル到着。
ジョドプルービカネル間はけっこう面白スポットが多く車で行って正解だった。


次回はビカネルの様子をお送りします。