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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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チェンナイに引っ越して約3週間、生活の基盤ができあがってきました。

昭和60年代的生活だったオリッサ・バランプールと比べると、
チェンナイはまさに現代的でまったく違う国に来た感じがします。
私の生さまざまな点で変わりました。例えば・・・、

①ルームメイトの存在
当初、彼女は2ヶ月ほどで1ベットルームの部屋か今より安い家賃の
アパートを見つけて引っ越していくということだったのですが、
どうやらメンド臭くなったようでこのまま残ることに。
かといって私たちの方がほどいたばかりの荷物をまたまとめて
どこかに引っ越していくという労力を考えると、もうこのままでもいいや、
ということでインド人の女の子とルームシェア。
ちなみに彼女はT堂氏の同僚で、ハリケーンのようにパワフルな人です。


②お手伝いさん
お手伝いさんがいないと家のことはなーんにもできないルームメイト
なので(化粧品のアイライナーを削るのもお手伝いさん任せ)、
そのまま雇い続けることにしました。
私も料理以外のことはほとんどやってもらっています。
今は手洗い派のお手伝いさんに、私の古型2層式洗濯機の使い方を
教えているのですが、洗い・すすぎ・脱水をそれぞれ2〜3分で
終わらせようとする彼女を説得する日々です。
基本的には快適。


③食料・日用品の買い出し
オリッサでは野菜市場・魚市場・肉市場・乾物屋・雑貨屋と買うもの別に
市場をハシゴしていました。
でもチェンナイでは『スーパーマーケット』。乾物・乳製品・野菜・卵・
ちょっとした日用雑貨が1カ所でそろっちゃいます。しかも値切り交渉なし。

昔、日本でも商店街から大型スーパーに客足が逃げて行ったというのも
よくわかります。だってホントに便利なんだも〜ん。

野菜に関しては産地直送の新鮮野菜が豊富だったオリッサの方がいいものの、
こちらではレタスやブロッコーなどのサラダ系野菜が手に入ります。

肉・魚類は電話配達もあり。それもモモ肉だけとか、パーツ買いOK。
さらに美味しいスモークチキンやベーコンを作って売っている専門店まで
あるし、オーガニックフードや輸入食材など、”いとも簡単に”手に入ります。

日用品もとにかく物資が豊富で種類も多いので、オリッサのように
「見つけた時が買い時」ではなく、他のお店の商品と比較しながら
”日を改めて”買うことができます。


③街の移動
オリッサでは自転車でスーイスイと好きな時に出かけていたのですが、
チェンナイではオートリクショー。値段交渉がメンド臭いし、遠出する時は
出費がかさみます。
近所に行く時は自転車に乗りたいのだけれども、アパート周辺の交通量が
多すぎて五体満足で帰ってくる自信なし。
複雑な路線を走る市バスを乗りこなそうかしら。


④習い事
奥様といったらお稽古でしょう。
インドに来た理由のひとつに「インド文化を学ぶ」というのがあったにも
関わらずオリッサ(バランプール)で見つけたのはヨガクラスのみ。
それも1カ所で選択の余地なし。
それに比べチェンナイではいろいろな習い事ができます。
インドの伝統楽器や舞踊だけでなく、料理、絵画、各国の言葉、日本の
生け花などなど。若干、先生のレベルに??なところもあるようだけれども、
ないよりはマシってもんです。
で、とりあえず始めたのは現地の言葉であるタミル語とヨガ。
これからおもしろそうな習い事があったら挑戦していきます。


⑤外食
オリッサの外食事情選択肢が少なすぎて困っていました。
その点、チェンナイでは選択肢豊富。インド料理の他に各国料理もあり、
美味しいレストランがたくさんあります。
近くのお店だったらデリバリーをしてくれるのも魅力です。
ちなみに我が家の給料日は韓国料理です。


いきなり先進国かインドに来た外国人の中には、大都会チェンナイとは
言え、汚さとか文化の違いとかに馴染めない人もいるそうなのですが、
オリッサで揉まれた私にとって、チェンナイ生活は快適すぎて、
ちょっと物足りないくらい!!

う〜ん、ずいぶんたくましくなったなぁ。


チェンナイは猫が多い。
ごろーん。
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インドではインターネットを自宅に接続する場合、
プロバイダーの会社に来て開設してもらわねばならんのですが。

アポイント関連ではインド定番の、

「明日の朝11時に行きます」

11時に来ないから電話してみると、

「午前中です」

1時を過ぎても来ないので電話してみると、

「あと30分で行きます」

30分経ってもまた来ないから電話してみると、

「あと15分です」

で、15分経ってもやっぱり来ないので、また電話。
というやり取りを繰り返し(もはや、こんなことには慣れっこ)、
夕方6時に我が家にインターネットがやってきました。

ということで、自宅から更新です。
快適快適。





※本日の日記は、お食事中の方・妊娠中の方・心臓の弱い方はご遠慮ください。

T堂氏の同僚であるインド人の女の子ルパリと1部屋ずつルームシェアを
しているわけですが。

ルパリは月の半分は出張であまり家にいないため、家事はすべてお手伝いさん任せ。
かといってお手伝いさんも勝手にきりもりすることはできず、ルパリに指示されたこと
しかしてしていなかったので、部屋はどこも『表面』だけはキレイな状態でした。

で、私たちが引っ越してきてからルパリの部屋以外の掃除を、お手伝いさんに
一度きれいに掃除してもらうことにしました。例えばバスルームのタイル磨きとか、
ベランダの粗大ゴミ片付けとか。

そして先日、最大の難関とも思われるキッチンに着手したのです。

この部屋は何ヶ月か前までルパリのお姉さんが住んでいたので、ちょっとした食料や
調理道具などがキッチンの調理台下の棚に残されていました。扉を開けると、
いつのものだかわからない開封住みスナックとか何やらかにやら食料であふれていて、
かなり危険なオーラが漂っています。

それもそのはず。
ルパリは簡単な煮炊き以外はしないので、キッチンが多少(インド的には。
わたし的にはかなり)汚れてても気にしないタイプ。今まで一度もここの
掃除をしていないそうなのです。

で、ついに棚にメスを入れたのです。(私にはその勇気はないのでお手伝いさんが)
もう驚くほど、さまざまなモノが詰め込んでありました。
調理道具や空きペットボトル、スーパーのビニール袋、新聞紙、開封された食料、
エトセトラ。
食べかけのスウィーツにはカビが生えていて、黄色くなった米や小麦粉には変な虫が
わいていて、開封してないパスタにも虫がわいていて、食べかけのクッキーも
何者かに食い散らかされています。
そしてよ〜く見ると、フン・フン・フン、フン・フン・フン、ゴキの糞〜♪

あぁ、やっぱり・・・。

棚に敷いてある新聞紙をはがすと、、、

特大ゴキ夫婦に小ゴキがワサワサ、ワサワサ〜

出て来ちゃいましたよ。しかもね〜、インドだけに子だくさん♪

これを読んでいる友人は、この恐怖の瞬間の私を予想できると思いますが、
私を完全に外気から保護してくれる宇宙服が欲しかった・・・。地獄絵図ですわ。

あまりにもヒドいので、食料はそのままゴミ箱へ。空きペットボトルやら何やらも捨てると
なんと棚の中は3/4以上もの空きスペースができました。ふざけんなっつーの!

後日談。
お手伝いさんの棚掃除が甘かったので、私が再度念入りにやろうと中に入れていた
調理道具を取り出し、棚に敷いていた新聞紙をはがすと・・・・
キャー!!!!!

残党どもが、まだかなりいました・・・。

その瞬間、7階からロビーに飛び、とりあえずそこらへんにいた人に退治をお願いしたのは
言うまでもありません。

ということで、覚えたてのタミル語。
カパルムーチ=ゴキブリ
なんだかかわいい名前ですね。


結局、バケツで棚に水をぶちまけ、タワシでゴシゴシ”洗い”ました。
ようやく、使用可能。


先週の土曜日の夜、チェンナイにも上陸するというウミガメを探しに行ってきました。

インドの中でもウミガメ産卵のメッカであるオリッサRushiklyaに
3回も行っておきながら、上陸しようとするカメすら見れていない状態。
しかも日本にいる時も、ウミガメの産卵を見に徳島県日和佐に行っているので
これで5回目の挑戦になります。
チェンナイでは上陸数が圧倒的にオリッサより少ないので、
見れる確率は低くなるのですが、今年残されたチャンスはここしかありません。

地元の人からもカメのことを知られていないオリッサとは違い、チェンナイでは
「タートルウォーキング」と銘打った無料のツアーが催行されています。
出発地点はのNeelankaraiの海岸にある公園。
参加者は小学生の団体や地元の若者、外国人旅行者など200名ちかくが集まっていました。
数名のボランティアに連れられて、深夜12時過ぎにスタート。
あとは南にあるベサントナガルまでエリオットビーチを約7kmひたすら歩くのみ。

自然のままのオリッサの海岸と比べ、チェンナイの海岸はとてつもなく汚れています。
そこらじゅうに落ちている得体のしれないゴミをよけ、臭い生活排水の流れている小川を
飛び越え、犬の死体を避けながら、薄暗い波打ち際を歩いていくのはかなり気が滅入りました。
ウミガメはなぜこんな汚い海岸に産卵するのでしょうか・・・。

ここらへんは漁師が多く、海岸にはズラーッとエンジン付きボートが並んでいました。
沖で漁をしている最中、網にカメが引っかかって死んでしまうという事故も少なくなさそうです。

さらに、岸から少し離れた道路に設置されている街灯の光が、波打ち際まで
届いていました。ウミガメは音と光りに敏感で、少しでも異常を感じると上陸を
やめてしまう(卵を体内に留めたまま死んでしまう)と聞いています。

とにかく自然のままでキレイなオリッサの海岸とは正反対の、汚染され、人工的な
チェンナイの海岸。ウミガメにとって最悪の状況だと思われます。
もう半ば諦めて歩いていました。

****************************

途中、長い休憩をはさみつつ3時過ぎにベサントナガルに到着。
案の定、1匹のカメも上陸していませんでした。
私のウミガメ運はかなり悪いようです。

ただ、こんな汚い海岸に勇気を持って産卵していった数少ないウミガメの卵を
ボランティアが保護している場所(海岸)にも行き、孵化した小ガメを掘り起こす
作業が見学できました。こうして人の手で掘り出して、確実に海に還すのだそうです。
小さな5cmほどの小ガメたちがチョコチョコと手足を動かしている姿は本当に
愛らしかったです。
彼らが大きくなって産卵をするようになったら、チェンナイの海岸ではなく、
ぜひともオリッサの海に行ってもらいたいとせつに願いました。

そして残念だけど、これをもって私の2007年度ウミガメ捜索は終了とします。
来週、また参加するということもできるけど、あの汚い海岸を延々と歩くのは
もうこりごり。今年は1月末にカップリング中のウミガメが見れたし、一応小ガメも
見れたし、ウミガメ3部作のうち2つは制覇したので、来年にオリッサで産卵ウミガメに
挑戦したいです。

ところで、このウミガメ保護をしているボランティアたちは、おそらくそれなりに
裕福な家庭出身の若者たちでした。こういう人たちを中心に自然保護に興味のある人が
インドにも増えていってほしいと思いました。
参加者には小学生の団体(これまた裕福系)もいたので、どうせなら日中にゴミ拾い、
夜にタートルウォーキングをするというプランにすると面白い試みになるような気がします。

※写真はオリッサで撮った死んだウミガメです。

まだインターネット環境が自宅に整っていないので、
オートリクショーに乗ってT堂氏のオフィスまできています。


さて、新居です。
オリッサ時代の日記にも書きましたが、プール付きとは言え家賃は
チェンナイでも中の上くらいで、決して高くはありません。
家賃がここの何倍もして日本にも匹敵するような超高級アパートは
現代的なしゃれた作りで駐車場にはBMWなどの外車がズラリ。
日本の駐在さんたちもこの部類に住んでいます。
それに対して我がアパートは外壁はもとは白なのかな?的な灰色、
多くの窓枠はハトに占拠されています。
駐車場の車はTOYOTAのNNOVAや小型車(庶民のスズキMARTIや
アンバサダーではない)が多いので、見た目からすると収入も中の上〜上の下
あたりの住人(ややセレブ)だろういう感じ。

バランプールのシュリータワーでは、たいてい女性や老人が家にいるので
ドアを開けっ放しにしていてるし、隣近所と世間話をしている姿や子供たちが
廊下で遊んでいるのをよく見かけたので、住人の様子が一目瞭然でした。

私たちが入居した時も、興味津々の奥さんや子供たちが遊びにきて、
「どこから来たの?」「仕事は何?」とひとしきり質問をしていったものです。

でもここではどの家庭もドアは閉ざされたまま。
そして防音効果がしっかりしているのか、隣近所からの生活音がほとんど聞こえてきません。
朝晩のお祈りや子供の遊び声もまったく聞こえません。
誰かが住んでいるであろうことは、玄関周りの装飾(Welcomeボードがあったり、
鉢植えが置いてあったり、幼児用自転車がとめてあったり)から推測はできます。
引っ越し屋さんが私たちの荷物を搬入する際、私もしばらくロビーにいたのですが、
通りかかる住人は素知らぬ表情で通りすぎていくだけ。
同階の奥さんも家にいるのかいないのか、訪ねてくることもありませんでした。
チェンナイにある超庶民的なアパートだとベランダ越しに奥さん同士が
しゃべっている光景を見かけるのですが、ややセレブともなると日本の都会同様に
近所付き合いがクールになるのでしょうか?
都会だから奥さんも外に出て働いていることも考えられますが、
もし近所付き合いがないのだとしたら、ちょっと寂いなぁ。

かといって、もちろんまったく住人を見ないわけではありません。
ロビーやエレベーターあたりで目撃可能です(私の活動時間が日中なので、
中年主婦と子供中心)。私の市原悦子並みの鋭いチェックからすると、
ここの住人は、まず管理人やガードマン、メイドとは明らかに肌の色が違います。
使用人は肌色の濃いドラヴィダ系、住人は白いアーリア系人種。
カーストの支配図そのままで、それぞれ別のエレベーターを使用します。
奥様がたの格好もバランプールでいうところの”晴れ着”みたいなステキな
サリーやパンジャビードレスを日々着ています。

そして部屋から出て来た彼らは、そのままロビーの玄関に横付けされた
運転手付き自家用車に乗ってどこかへ行きます。
制服を着た小学生が横付けされたトヨタINNOVAの後部座席に乗って登校していく
なんて光景が繰り広げられちゃうのです。
この程度の家賃のアパート住人でもこんなセレブな生活を送るものなのかと驚きです。
部屋数よりも車の数が少ないので車のない家庭もあると思うし、
原付きやバイクに乗っている若者もいるようですが、自転車なんて小さな幼児のお遊
び用とガードマンの通勤用以外は皆無。

私たちの荷物搬入時、私の愛サイクル「Lady Bird」号を停めるべく
管理人に駐輪場の場所を訪ねたら、「ぇえっ!?マダム、自転車乗るの??」
と驚かれました。
結局、駐輪場もないし、当分乗らないので部屋の前の廊下に置いて
あるのですが(明らかに場違い)。
それを見たルームメイトが雇っている通いのメイドも管理人と同じ反応してました。
こんなんだったら、せめてピカピカにみがいておけばよかったよ〜
(って、問題でもないか)。

ちなみにインド的に自転車は超庶民の乗り物で、セレブは自転車に乗ったことすらないのです。

チッ!!

今のところは部屋の片付けと、近所の市場じゃなくて”スーパー”に買い出しに
行く(もちろん歩き)日々。
掃除・洗濯・食器洗いはルームメイトの雇っているメイドが朝と夕に
来てやってくれるので、私には強すぎるインドの洗剤に荒れていた手が潤っています。

こんな感じでバランプールとは全く違うチェンナイ小マダム(?)生活が
スタートしました。

出だし好調です。
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