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『奥』の細道はインドに続く・・・。
インドでの庶民的主婦日記。
プロフィール
名前:奥 (プロフィール詳細)



2005年10月よりオリッサ州バランプール(Berhampur)にて、インドの田舎生活開始。

2007年3月よりタミルナードゥ州チェンナイに引っ越し、インドの都会生活開始。

今はヨガ・タミル語・カラムカリ(絵)・カラリパヤット(格闘技)を習っているほか、チェンナイ中を歩いて『オモシロイこと発見』にいそしむ日々です。


2008年10月3日、インド完全脱出。

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1月24日The Hinduの朝刊より転用。「おろち」の1シーン


23、24日と日印交流の一環として「日印交流」実行委員会が主催となって
チェンナイに島根県の石見(いわみ)神楽がやってきました。
演じるたのは100団体近くある神楽団の中から選ばれた、江津(ごうつ)市の
大都神楽団


島根にこれといって縁のない人にとってみたら「はて?いしみかぐら?」と
なるかもしれませんが、実はこの神楽、島根県民にとってはそれはもう、
三度の飯より石見神楽、泣く子もだまる石見神楽、おばあの腰もピーンと
なっちゃう石見神楽てなもんで、老若男女に絶大な人気を誇る庶民的娯楽
なのです。


なぜゆえに日本でもまだまだ知名度の低い石見神楽をインドに呼んだのかは
ナゾのままとして、ワタクシちょっと興奮気味に見て参りましたよ〜。

というのも、私の高校時代は彼女なしには語れないというほどの友人が江津市に
嫁いでいて、地元出身の旦那さんと仲が良い方達が出演者としていらっしゃって
いたのです。
しかも中には友人の結婚式で神楽を演じた人もいて、その時に私が見ていたという
驚きの偶然があったのでした。
友人宅にホームステイしたこともあって、江津市は日本でも大好きな街のひとつだし
もはや個人的に「江津の皆さん、チェンナイにようこそ!」とタレ幕を作りたい
くらい興奮しちゃいました。


演目は「塵輪」、「恵比寿」、「おろち」の3つ。
石見神楽は老若男女に受け入れられている娯楽だけあって、庶民的な面白さがあり、
言葉がわからずとも感嘆する場面や笑えるところがふんだんに盛り込まれています。
とくに「恵比寿」はえびす役の方のコミカルな動きとノリの良さはチェンナイっ子
にもウケて会場は爆笑の渦、「おろち」ではダイナミックな動きをするヘビの息を
飲むシーンにあちこちから「スーバ!!(すばらしい!!)」の声やピーピーと
指笛が鳴り止みませんでした。



後ろの席にいた小学生の団体。
「恵比寿」は大ウケ。

会場の雰囲気を見る限り石見神楽チェンナイ公演は大成功だったと思います。
在チェン日本人としてもホントに嬉しかったです。


でも主催者側にちょっと不満が残りました。

まず舞台が良く見えて、より臨場感の味わえる1階全席が“予約席“になっていたこと。
いつ、誰を対象として予約を受け付けていたのか知りませんが、一般に対しては
「自由席のみ」みたいな宣伝の仕方をしていたのに・・・。

そして神楽が終ったあとに日印両主催者のお偉いさん達数名によるつまらない(失礼!)
スピーチ。しかも2時間以上も演じていた出演者を後ろにズラーッと立たせて、
自分たちはステージ中央に用意された椅子に座っているのです。
おかげで観客の半数は帰ってしまったのだけれども、せっかくなのだから
出演者に対してのインタビューとかヘビの動かし方の解説とか、観客から質問を
受け付ける場を設けたほうが、よっぽど「日印交流」になるのに、と思いました。
神楽自体は観客の反応が良かっただけに残念です。


最後に・・・。
島根県は海も山も温泉も、おまけに世界遺産まであって子供の夏休みにキャンプしに
行ったりしたらすっごく楽しい所なのです。

江津市観光協会ホームページ
2007年に世界遺産に登録された石見銀山と温泉津(ゆのつ)温泉と合わせて
ぜひ遊びに行ってみて下さい。海でキス釣りとかできますよ。
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バスタル地方の旅行記はこちらへ。


【小物】

物作りが盛んなバスタル地方、旅行記にも書いた通り、いろいろな名産品が
あってお土産には事欠きません。
どれもお手頃価格というのもいいですね。



ドクラはお土産の定番。
大小さまざまですが、チャッティスガル製はオリッサ製に比べて重さがあり、
ずっしり具が詰まってるという感じ。5cm程度の大きさでもペーパーウェイト
としても使えるくらいです。
職人さんにオーダーする場合、1kg350ルピー程度だそうです(装飾に
よっても多少変動する)。

写真は後方右から、
バスタル地方で有名な部族であるバイソンホーンマリア族の女性・お祭り用の
かぶり物であり、部族の俗称の由来ともなっているバンソンホーン(バイソンの
角)を頭につけた男性・ナゾの小動物、
前方はいただき物の竹製クシ。ドクラ職人の家のおばあちゃんが作っていました。




ロ−トアイロンの小物たち
大きい作品は庭やリビングに飾るとステキ♪
鉄製とは言え、比較的大物(機内持ち込みできる範囲)でも女性が
運べるくらいの重さです。ただし、当然ものすごくかさばりますが。



テラコッタ(素焼きの陶器)の壁掛けトラ2匹。
口の中にティーカップキャンドルを入れて玄関に飾る予定。
写真をクリックすると別の角度が見れます。
あとこれまたいただき物のトライバル顔灰皿も(小物入れにできる)。

テラコッタはデザインが豊富で味があるから、ついつい欲しくなっちゃうん
だけど、いかんせん持ち帰るのが大変なので断念せざるを得ません・・・。




トライバル女性のジュエリー。
女性達がしているシルバーやゴールドのジュエリーは先祖代々伝わっているもので
お店には売っていません。
もし運良く購入できたとしても、取り外しが大変なのでそれでも生活に支障が
出ない人のみ装着できます。
取り外しが簡単なオモチャのようなジュエリーもあるので旅行者はこちらをどうぞ。



コットンの手織り布。
基本は白地に赤の糸で模様をつけたもの。
サリー、ドゥッパッタ、男性用の短いショールがあります。
私が購入した物は男性用の68cm×130cmのサイズ。
素朴な味わいがステキなので壁掛けにする予定です。


この他、木彫りの置物や竹細工、ひょうたん細工(博物館で見た所によると
もともとは水筒にしたり、マラカス型のひょうたんに穴をあけて酒を酌む
柄杓にしていた)などもありました。
なぜか、ひょうたん職人から加工前のマラカス型ひょうたんを頂きました。
種を取って、日本で育てなさいとのこと。両親にあげるか。


【食べ物】


小腹が空いた時には「ボボ」をどうぞ。
レンティル粉と米粉を一口大に揚げたスナック。
南インドの甘くない揚げドーナツ・ワダイのシンプル版という感じ。
トマト・玉ねぎ・コリアンダーのサルサみたいなチャツネとともに食べます。
これがあとを引くおいしさでした。


あとは旅行記で書いたアリ、自家製のお酒の他に、コウモリ・ネズミ・ヘビなどなど
ジャングルに住むトライバルの人々はいろいろな動物を食べるそうです。
コウモリ興味あるな、ムフフ。食べ方はやっぱカレーかな?

グルメも楽しめるバスタル地方、ワタクシ再訪狙ってます。
どなたか行きたい方がいらっしゃいましたら、ご連絡くださいね!
一緒に行きましょう。
昨年のヴァイザッグ・アラク旅行の時に運悪く手に入らなかった私の好物、
バスタル地方に行く時に、ヴァイザッグ鉄道駅を拠点としたので思う存分
食べてきましたよ〜。



1番線ホームにあるヴィシャカデイリーのミスティドイ(1個5ルピー)!!
ジャグリー(ヤシから作ったブラウンシュガー)で甘くしたこってり系ヨーグルトで、
元々はベンガル地方のスウィーツとして有名でオリッサ(オムフェドブランドが有名、
甘味処では素焼きの壷に入って売っている)でも食べられます。
私の大好物だってのに、チェンナイでは見かけないのよね〜。

ヴァイザッグ駅ではたいてい電車が15分以上止まるので、日中にここを
通る方はぜひお試しあれ!




ラッシーも電車旅のお供にいいですよ。10ルピーだったかな?



今日は、他の工芸職人さんの様子。

名前をド忘れしてしまったのだが、オリッサ州との境まで18キロくらい
のところにある、いろいろな職人が集まった工芸村へ行く。
バスタル地方はもとから物作りがさかんなので、このような職人村が数多く
存在するのだそうだ。
というかフツーの村に職人がたくさんいる、という感じか。


まずはロートアイロン/Wrought ironの集落へ。
どの家でも軒先で鉄を加工して置物を作っている。
一見すると、壊れた農機具でも修理しているのか、という雰囲気だが、作って
いるものは歴としたアート作品だ。



おじさんの手前にある動物などの小さな置物からうしろの青い壁に
かかっている太陽や前回の旅行記の一番上の写真のような大きな作品など、
さまざまな置物を作っている。
鍛冶屋的な技術から発展したのだそうだ。

このおじさんはここら辺では一番の長老且つ有名な職人さんで、彼の元には
国内外からたくさんの旅行者や美術学校の生徒などが見学に訪れている。





手つかずに残っている自然やトライバル文化などのすばらしい観光資源が
ありながらも、アクセスの悪さなどが原因で観光地としては知名度の低い
チャッティスガル州だが、こと工芸の分野においては全国的な知名度が高い。
特にここバスタル地方のトライバル達が作る、いくつかの工芸品はインド各地の
クラフトショップで売られているので、産地は知らずとも見たことがある人は
多いはずだ。
もとより私はドクラという金属を鋳造して作った置物や鉄製の置物(ロート
アイロン)が好きでよく購入していたのだが(オリッサ州のトライバルも似た
ような工芸品を作っている)、なんとここバスタル地方ではそんな職人さんの
いる集落を訪れることができてしまうのだ。

ということで、行ってきた。
今日はドクラを作っているエランコット村の様子を。



いざ、職人の家へ!

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